木下みつひろ講師がアナタの愛車とドラテクを診断!

2021/07/24 14:00

松本拓也さん ZC6 BRZ

 

<チューニング>

■吸排気系チューン ■フラット車高調サスペンション ■ECU ■L.S.D.  ■ファイナルギア変更 ■フロントブレンボキャリパー ■ミシュラン パイロットスポーツ4

 

 

クルマが曲がる姿勢にするにはどうしたらよいのか?  知識はあるが、実践では上手くできない、という松本さん。その感覚を覚えたいことからレッスンに参加。BRZは吸排気やECU、サスペンションなど、ひととおりのチューニングを施している。BRZの前はNDロードスターNR-Aに乗っていたが、ロードスターはオーバーステア練習車のように感じられていて、とくに意識せずともきれいに曲がれていたのに、BRZに乗り換えたらアンダーステアしか出ないとのこと。その感覚的な擦り合わせを上手くできれば、とのことだった。

 

<木下アドバイス>

ブレーキをリリースしていくときにステアリングを切っていく、という基本を大事にすることがいちばん。そうすれば、フロントが外に逃げて行ってしまうことはない。逆にいうと、ブレーキでアンダーステアが出るというのは、ブレーキをリリースする前にステアリングを切ってしまっているから。そこで重要なのが、リリースしていくスピード。そこが上手くいくと、フロントがしっかり入り、ちょっとのアクセルONでもリアが出るようになる。

 

BRZはFRなので、アクセルを積極的に使ってリアを出す、という走り方も楽しいが、ブレーキリリースとステア操作のタイミングで向きを変えられれば、アクセルONでアンダーとなる失敗もしにくくなるし、リカバリーもしやすくなる。進入で前荷重にしておくと、大きな操作量でなくてもオーバーステアに持ち込める。

 

クルマのセッティングはまとまっていてよい感じ。ただ、フロントの沈み方に対して、リアの伸びが若干強いので、短く鋭いブレーキングをしたとき、リアが伸びてくれない。それが、前荷重時のリアのトラクション抜け、という傾向となって現れている。

 

<松本さんの感想>

縦のブレーキがまだまだ弱い、ということがわかりました。前荷重をしっかり掛けてからゆっくり抜く、というのが、わかってはいても実現できていませんでした。ブレーキペダルをしっかり踏まないと、抜いていくときの「戻すペダルストローク」が短くなってしまうというのは、なるほどなと思いました。自身では強く踏んでいるつもりでも、アドバイスを受けて走ってみたら、まだまだ足りなかったです。何度も試してみたら、ABSが作動する寸前までしっかり踏むことができたときもあったし、そこでリリースをしながらステアリングを切ると、すっと向きが変わったときもありました。それがわかってきたのがありがたかったです。

 






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