TRD、NISMO、MUGEN、STI 各社の最新デモカー&パーツを体感! ワークスチューニング合同試乗会より
STI フォレスターSTI Sport
■ スバルテクニカインターナショナル TEL0422-33-7848 https://www.sti.jp/
微小舵を極めることで実現した
運転が上手くなるクルマづくり
STIが目指している“運転が上手くなるクルマ”。これを実現するためにフォレスターSTI Sportに装着されていたのがフレキシブルタワーバー&フレキシブルドスティフナー(前後)だ。ステアリングの切り始めの反応が遅れるのを極限まで少なくなるように入念なセッティングを施した。というのもドライバーはハンドルを切り始めた際の反応が薄いと、無意識のうちに切り足してしまう。そして必要以上にステアリングを切り過ぎて、舵角の修正を余儀なくされる。
そこでフレキシブルパーツにより、微小な操舵域から反応するようにチューニング。これにより内輪のタイヤが上手く使えるようになり、ドライバーの意図通りにクルマが動いてくれるようになる。思い通りにクルマが曲がっていけば、運転していて疲れない。ニュル24時間を走ったレースカーもそうした思想でつくられているそうだ。
そのほかこのフォレスターSTI Sportでは、空力性能を高めるエアロパーツや機能性を重視した車検対応マフラーなどを装着。スポーティでありながら質感の高い走りを実現していた。
今回はフレキシブルパーツの有無で走りがどう変わるか? パイロンコースでの比較試乗もできた。30km/hでS字を抜けていくのだが、たしかにイメージどおりに走りのが難しいノーマルに対し、STIパーツ装着車両はテンポよくスラロームしていける。思いどおりにクルマが動いてくれるので走っていて楽しい。
アルミの中空バーの中央部にピロボールを組み込むフレキシブル構造を採用することで、路面からの入力を適度にいなすフレキシブルタワーバー。路面の変化に対して車体の揺れが抑えられ、乗り心地を改善するのはもちろん、修正舵を減らすことにもつながる。
車体とクロスメンバーの間に装着。わずかな遊びやガタに対して適切なプリロードを与えるフレキシブルドロースティフナー。これによりドライビングに対する車両の挙動に一体感が生まれ、レスポンスのよい初期操舵としなやかな走りを実現する。
リアバンパー内部の車両後端に追加されるフレキシブルドロースティフナーリア。適度なテンションを掛けることで、シャシーのしなりを抑制。コーナリング中の安定感を向上し、4輪の接地性を高めることができる。クイックで素直な操舵フィールを実現する。
背が高いため高速走行時にふらつきがちなSUV。走行安定性を高めるべく用意されたフロントスポイラーはカナード状のサイドスポイラーとセンタースポイラーによる3分割構造。前後の空力バランスを整えるためにガーニーフラップ状のリアスポイラーも標準付属される。
走行風がボディ下部に流れ込むのを抑制し、リフトを予防するサイドアンダースポイラーを装着。また、ボディ側面を流れる走行風を整流することで車体を安定させるエアロガーニッシュ(リアドア)やリアサイドアンダースポイラーも装着する。
排気抵抗を25%以上低減。純正比で約3.3kgの軽量化を実現するスポーツマフラー。エンジンレスポンスが高まるだけでなく、スポーティなサウンドが楽しめるのも魅力だ。オールステンレス製の左右出しとなっており、テールエンドにはロゴも入る。