「同乗走行でのアドバイスで、セッティングやドラテクの悩みを解決!」 2/23  第11回 A PITサーキットチャレンジin筑波サーキットTC2000

2026/03/03 12:16

プロによるレッスンの効果は? どんなアドバイスがためになった?

同乗走行でセッティングやドラテクの悩みを解決!

 

 第11回 A PITサーキットチャレンジin筑波サーキットTC2000

 

 

Photos/奥隅圭之,編集部 Text/鈴木 博

 

今回のイベントの講師は、左から久保凜太郎、木下みつひろ、蘇武喜和。参加者のマイカー同乗走行により、チューニングの方向性やドラテクのアドバイスを行った。

 

2月23日。晴れ渡ったこの日、筑波サーキットTC2000で、A PITサーキットチャレンジが行なわれた。参加台数は約100台。初級、中級、上級のクラス分けで、20分×3ヒートのフリー走行が設けられた。そして、このイベントの目玉となっているのがプロドライバーによる同乗レッスンだ。当日は木下みつひろがチューニングカウンセリングを担当し、蘇武喜和と久保凜太郎がドライビングとチューニングアドバイスを受け持った。

 

同乗走行には参加者の多くが受講。サーキット走行の基本から、タイム短縮のためのテクニック、愛車のステップアップまで、講師へ熱心に質問をしていた。また、プロの運転で、愛車の実力と限界を知る恰好の機会にもなった。

 

アドバイス内容は、誰でも車種問わず聞いて役立つ貴重なものばかり。そこで、講師からの総評を紹介するとともに、参加者には講師のどのような言葉に納得して腑に落ちたかを聞いた。

 

この内容充実なA PITサーキットチャレンジは次回は6月に筑波サーキットTC1000で開催が予定されている。

 

 


木下みつひろ 総評

「装着してきたタイヤのグリップレベルに、サスセッティングを合わせ込めば、もっと走りやすくなるクルマが多かったですね。たとえばコーナリングで、ハンドルの切り始めでのクルマの動きは凄くよくレスポンスに優れる。しかし、切り足していくと思ったようにはクルマが曲がらない症状です。タイヤのグリップを、最も引き出せるサスキットの使い方を、ぜひ知ってほしいですね。

 

同様にブレーキにもいえます。日常に使っているマイカーだけに、ブレーキパッドが、ストリート寄りのタイプだろうと思います。サーキットで周回すれば、効きが落ちる。ペダルを踏んでもブレーキパッドがローターを押さえつけられなくなって、滑り始めます。そうなるとABSが介入していないのに、制動距離が延びてしっかり止められない。すると運転に焦りが出て、ヒール&トーも上手くできなくなる。きちんとブレーキが効いてこそ、ヒール&トーは決まるものです」

 

 


蘇武喜和 総評

「サーキット経験者から今回がデビューの初心者まで、さまざまな方々が同乗しましたが、質問で目立ったのは、愛車の実力を確認したいというもの。筑波でどれくらいのタイムが出せるか知りたいということです。こちらも応えて、オーナーが同乗した状態で、ある程度までタイムアタックを試しました。オーナーのベストタイムに近い結果なら、自身の運転はいいところまで来ていると判断してもらえます。タイムが離れていた人は、もっとアクセルを踏める、コーナーを攻められる、詰めシロがどこにあるかなど、気づいてもらえたと思います。

 

全高のあるクルマの参加者は、限界まで余ってしまう傾向があったようです。たとえばアバルト、スイフトスポーツ、GRヤリス、Kカーの箱車ですね。限界まで、まだまだ余裕が残っていても、ロール量を多く感じて、怖くなって、先へ進めない状況になっていました。本当は、このくらいまで行けるんですよと、同乗で実際に体感してもらいました。みなさんのスキルアップに役立てたと思います」

 

 


久保凜太郎 総評

「みなさん、クルマに乗るのもチューニングも大好きですよね。どんなパーツをつけたらいいですか? 次は何のチューニングに進むとよいですか? という相談が続きました。

 

もっとブレーキが効いて、コントロール性を上げたほうがいいケースでは、ブレーキパッドの交換やシステム自体の変更を薦めました。タイヤのグリップがサスに勝っているなら、車高調やサスセッティングの見直しをアドバイスしています。エンジンのパワーアップを考えている人には、僕が試乗したことのあるチューニングカーの仕様と経験から、タイム短縮につながるか、費用対効果とリスクも含めて説明しています。ある部分ではサス、タイヤ、ブレーキの強化をしたほうがタイムに直結しますから。

 

ドラテクの質問では、エキスパートから多くあったのは、もっと速く走るための秘訣と愛車の実力診断。中級者はタイム狙いから、マイカーの特性に合う走行ラインの取り方でした。初心者では、コースのどこを走るのが理想かというもの。最初は迷いますからね。できる限りオーナーの希望に沿って走り、レクチャーをしました」

 

 

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