TM-SQUARE ZC33Sスイフトスポーツ「タービンと空力パーツを大きくアップデート」REVSPEED筑波スーパーバトル2022
2023/01/16 09:00
- CATEGORY : 筑波スーパーバトル
- TAG : ZC33S スイフトスポーツ 筑波スーパーバトル2022 TMスクエア ミノルインターナショナル
2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介
TM-SQUARE
ZC33S SWIFT Sport
TMスクエア
ZC33Sスイフトスポーツ
タービンと空力パーツを大きくアップデート
タイム 1’01.323
クラス ストリートEVO-レーシングラジアル-FF
ドライバー 田中ミノル
タイヤ ADVAN A08B SPEC G (F 255/40R18 R 225/45R17)
■車両重量 949kg ■ボルグワーナー ターボチャージャー ■TMスクエア ECU ■TMスクエア 試作インタークーラー ■TMスクエア 試作キャタライザー ■TMスクエア コンプリートマフラーR-60 ■TMスクエア エアクリーナー ■TMスクエア クラッチ ■TMスクエア フライホイール ■TMスクエア デュアルコアタイプL.S.D. ■TMスクエア ダンパーキットType TD リア試作コイルオーバー式 ■ハイパコ スプリング(F 23.2㎏/㎜ R12.5㎏/㎜) ■TMスクエア ピロアッパー ■TMスクエア 試作リアスタビライザー ■TMスクエア 試作4POTキャリパー ■ZONE ブレーキパッド(F:05K、R:04M) ■TMスクエア ブレーキライン ■CLEAR WAYS（F 18×10J 25）■BBS RG-R （R 17×8.5J 55) ■TMスクエア フロントバンパースポイラー/リアバンパースポイラー/ボンネットアウトレット/リアウイング/■ワンオフカナード／フロントアンダーパネル／サイドステップ／オーバーフェンダー
TMスクエアのドライバーは田中ミノル代表だ。自社製品にワンオフパーツを加えてつくった車両で、独特のスタンスから筑波に挑む。
ZC32SまでのスイフトスポーツNAエンジン車では、その当時の最速タイムを達成している。ターボエンジンに変わったZC33Sでも視線の先は一緒。
今回は空力、ことダウンフォースの強化にフロントアンダーパネルを大きくした。
そして、タービンを純正形状のハイフローから、ボルグワーナーのビッグタービンに換えている。これまでとはエンジン特性を異にし、インターセプトが4000rpm超、パワーバンドが4500rpmから上の回転域との話だ。
ZC33Sはコーナリングスピードが高まるほど車両側が制御を掛けて速さの邪魔をする、と田中代表は掴んでいた。それをかわす運転だけでなく、それを制御系の解析でも対策し、臨んだ結果が1分1秒323。純正タービンで1分2秒954、ハイフロータービンでは1分1秒875。確実にタイムを塗り替えた。
大きなボルグワーナーのタービンは、エキマニレス構造のK14Cエンジンにワンオフのサポートで搭載。最高出力はハイフロータービン時の200㎰から推定で30～40㎰アップ
低い車高で空気の流れを味方に走る。そのためにもリアはコイルオーバー化され、前後のリバウンドストロークは最小限。ジャッキアップ時もタイヤの位置は1G時とほぼ同様だ
製品として販売する自社のフロントバンパースポイラーをベースに、新たに製作した大型のアンダーパネルが組み合わされた。形状は事前テストから当日までに変更を行っている
参戦においてチューナーがチャレンジしてきたこと
「新しい試みは、まず空力。フロントアンダーパネルを前回より大きくしました。事前テストでダウンフォースが強すぎて急遽、長さを縮め、これでも小さくしたほどです。今後、リアとのバランスやバネレートを、もっと詰めます。新しいタービンはパワーバンドが中高回転寄りで、レブを7000rpm付近に設定しています。空力とともにタイムに効いてほしい。ただ、新品タイヤがサイズの都合で、入手ができなかったのは考えるところです」（TMスクエア 兒玉知士さん）
ドライバーはこの車両をどう走らせた？
「ブレーキ系も含め、走りを邪魔するZC33Sの制御の介入が解析を重ね、なんとか克服できた。ですが、それとは別の部分で、コーナリングもトラクションも思った通りにいかなかった。2本目はガーニーフラップの高さを変え、前回のタイムを更新。空力とエンジンパワーを、タイムに活かせていないね。テストやタイヤなどの準備不足もありますが結果は、いまの僕らのすべて。ここから1年でネガな部分を取り除き、次に向かいます」（田中実 選手）
■TM-SQUARE TEL042-788-7878 http://www.tm-square.com/