勝野祐紀 アバルト124スパイダー「穏やかにスライドしながらFRの走りを極める」全日本ジムカーナ車両筑波タイムアタック

2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介

 

 

全日本ジムカーナ車両タイムアタック

 

アバルト124スパイダー

ドライバー 勝野祐紀

タイム 1’07.981

タイヤ   ADVAN A08B SpecG (F&R 215/45R17)

全日本ジムカーナ JG7クラス

 

 

■車両重量 1117kg ■最高出力170PS、最大トルク25.5kg-m  ■キズムテック オイル ■エクセディ クラッチ  ■ATS L.S.D.(1.5Way) ■エリアスポーツ サスキット■ハイパコ (F 13kg/mm) ■アペックス(R 7kg/mm) ■キズムテック ブレーキパッド  ■WORK  MCO RACING(F&R 17×7.5J 35)

 

 

 

穏やかにスライドしながらFRの走りを極める

 

全日本ジムカーナ選手権のJG7クラスのアバルト124スパイダーはドライバーの勝野選手が「山野哲也選手が全日本チャンピオンを獲ったのを見て購入した」というほどポテンシャルを秘めたFR車両だ。

 

NDロードスターと兄弟関係にあるため、同じような特性だろうと思われがち。しかし、エンジン特性はNDの高回転パワー指向の自然吸気に対して、124スパイダーは小排気量、小型ターボでトルク重視の設定。

 

シャシーはNDが比較的シャープに応答してフロントを大きくロールさせて曲がる特性に対して、124はフロントがしっかりロールが抑えられており、リアを沈めて加速していく性格。

 

エンジンはそれほどパワフルな印象ではなく、穏やかで扱いやすい。そしてエンジンの重心位置が高いこともあり、フロントが重く、アンダー気味の特性だ。

 

足まわりのセッティングは穏やかに流れていくような走りを目指したほうが結果として「速さ」につながるため、そこに着目してシャシーを煮詰めている。

 

純正でブレンボ製4potキャリパーを標準装備しているが、今回はブレーキパッドをサーキット用に変更した。

 

「エンジンは1.4ℓでタービンも小さいため、パンチ力は劣ります。ブーストアップしたら楽しそうですね。FRに合わせてコーナリング中に「何もしない時間」をつくるなど丁寧な走りに変えましたが、ベストタイムは1分7秒981と目標の6秒台には届きませんでした。トランスミッションやデフはNCロードスターの流用が備わるため容量に余裕があります。NDと同じ標準ブレンボのブレーキも車重に対して余裕があり、バッチリ効きます」(勝野祐紀 選手)

 

 

 

直列4気筒1400ccで最高出力170PS/5500rpm、最大トルク25.5kgm/2500rpmと低回転からトルクフル。ボア×ストローク=72×84mm、圧縮比は9.8と高めだ。車両重量1120kgに対してやや穏やかな特性

 

 

スプリングはフロントがハイパコの13kg/mm、リアはアペックスの7kg/mmで、エリアスポーツのダンパーを組み合わせる。L.S.D.はATS(1.5Way)で、FRらしい素直で回頭性の高いハンドリングを実現した

 

 

トランスミッションとデフはNDロードスター用ではなく、先代NCロードスター2.0ℓモデルの流用品。そのためパワーとトルクに対して容量に余裕があるため、モータースポーツでも安心して使える

 

 

エアバルブ位置を挟むように貼られたグリーンのステッカーはギャラリーから、ABSやサイドブレーキが効いた瞬間がわかるようにアメリアのXゲームのジムカーナで見て取り入れた

 

 

 

 

 

 

 






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