電子制御式システム対応車高調整式サスペンションキット BILSTEIN EVO SEをG87 M2/G82 M4で試す
電子制御式システム対応車高調整式サスペンションキット
BILSTEIN EVO SEを
G87 M2/G82 M4で試す
G87 M2、G80 M3、G82 M4に電子制御式システム対応車高調整式サスキット『BILSTEIN EVO SE』が追加設定された。BMWとBILSTEINに造詣が深いオートスタイリングドルトの吉田 武代表による試乗レポートをお届けしたい。
阿部商会が扱うビルシュタインには多彩なサスキットがラインアップされているが、最新のトピックは、G87 M2、G80 M3、G82 M4用の電子制御式システム対応車高調サスキット『EVO SE』が追加設定されたことだろう(いずれも税込み価格は99万円)。『ストリートパフォーマンス』に分類される、このシリーズは、純正の電子制御サス(EDC)をアップグレードしたい人にオススメ。プラグ・アンド・プレイ装着が可能で、車室内にあるコントロールボタンをそのまま使うことができる。
オートスタイリングショップ ドルト
愛知県一宮市のオートスタイリングショップ ドルトは欧州車のカスタマイズで全国的に知られる老舗。BMWとBILSTEINに精通する吉田 武代表がEVO SEの日常領域とハイウェイ領域をチェック。
阿部商会G87 M2 BILSTEIN EVO SE装着車
エアロパーツはend.ccのフロントスポイラー、サイドスカート、リアディフューザー、トランクスポイラーを装着。
G87 M2 BILSTEIN EVO SE
阿部商会デモカーのG87 M2にはAS FORGEDのホイールやREMUSのエキゾーストなど自社扱いブランドの製品が多彩に備わる。
AS FORGEDはAS109 Designでフロント20×9.5J、リア10.5JのChampaign Gold、チタン製ホイールボルトはSuperb TITAN、タイヤはContinental SportContact 7でフロント285/30R20、リア295/25R21の組み合わせ。
REMUSのマフラーはコネクションチューブ、メインサイレンサー、Φ100チタンテール、テールパイプアダプターからなる。
dort G82 M4 BILSTEIN EVO SE装着車
ドルトのデモカーG82 M4には取材当日、EVO SEを装着。
G82 M4 BILSTEIN EVO SE
車種別にチューンされたモードごとの味わいが◎
G型Mシリーズ用のEVO SEをずっと待ち望んでいたというオートスタイリングショップ ドルトの吉田 武代表が試乗。装着車は阿部商会のG87 M2とドルトのG82 M4だ。ちなみに後者は取材当日の装着だった。
市街地と高速道路でモードを切り替えながら走行。街中では路面が悪いところをあえて通ったりしたが、『コンフォート』では路面からの入力を穏やかに収束。『スポーツ』や『スポーツ+』では収束が速くなるが、突き上げを感じることはないという。コーナーでは『コンフォート』に対し、『スポーツ』ではノーズの入りがスムーズになり、『スポーツ+』ではステアリングの切れがさらによくなったとのこと。
高速道路では路面がキレイなら『コンフォート』で上質な乗り味が得られ、継ぎ目やうねりが気になるなら『スポーツ』が無難という結論に。そして、『スポーツ+』のシャープな動きと路面をしっかり捉える味わいは、サーキットで試したくなるものだった。
いずれも車種ごとの電子制御に合わせたチューニングが施されていて、総じて滑らか&上質。そして、滑らかで素早いというBILSTEINの特徴も際立っているという。「高額だが、納得できる仕上がり」と吉田代表は結論づける。
■阿部商会 https://abeshokai.jp/
取材協力:オートスタイリングショップ ドルト TEL 0586-76-9599 https://dort.jp/
Photos/堤 晋一
【REVSPEED 2025年9月号 誌面記事の訂正とお詫び】
REVSPEED 2025年9月号誌面P38-39におきましてビルシュタインの英文表記に誤りがありました。正しくはBILSTEINです。また、G81 M3ツーリングとG83 M4カブリオレについては『設定なし』となります。本文中のdortのデモカーが『G82 M2』と記されていますが、正しくは『G82 M4』です。ご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。