スズキアリーナ橋本 ZC33Sスイフトスポーツ「ベストは215か、それとも235か。 ディレッツァβ02で比較アタック」
ズキアリーナ橋本 ZC33Sスイフトスポーツで検証
ベストは215か、それとも235か?
ディレッツァβ02で比較アタック
Photos/益田和久,加藤智光 Text/勝森勇夫
カスタマー目線な、ノーマルタービン仕様で走りの性能を磨く。スズキアリーナ橋本の西畑代表は、テスト走行も、本番アタックも、ドライバーは自身で務める
ノーマルタービンで、鈴鹿2分28秒台入りを目指すスズキアリーナ橋本のZC33Sスイフトスポーツ。これまでのベストは、DIREZZA β02の215/45R17(4本通し)で一昨年の暮れにマークした2分29秒089だ。タイヤ幅の235幅へのアップデート。それが同店が選んださらなるタイム更新のための主力チューンだ。
しかし、このサイズを使いきるためのセッティングがなかなか見つけられない。バネレートやダンパーの減衰力変更をはじめ、アライメント、エア圧調整など、あの手この手を尽くしても、215のタイムを上回れない。
235のフレッシュを投入してアタック。しかし、この日も215のタイムを上回ることができなかった。ちなみにβ02の235幅は実測246㎜という太さ。ケース剛性もかなり高い
そして、235でのテスト走行最後としたこの日は、ブレーキシステムを強化しての鈴鹿入り。タイヤもフレッシュでアタックに臨むも、ベストは2分29秒956にとどまった。「強化したブレーキの感触はとても良かった。でも、タイヤ(235幅)のほうは、やっぱりこの車格やパワーでは性能を使いきれないみたいです」とは、走るディーラーオーナー、西畑正樹代表のコメントだ。
もちろん、タイヤの銘柄が違えば、結果もまた異なるものになったかもしれない。ただ、ZC33Sのノーマルタービン仕様にβ02を履くなら215/45R17がベスト。スズキアリーナ橋本がまる1年をかけて導き出したこの答え、タイヤサイズに迷うZC33S乗りには大いに参考になるに違いない。
リセッティングが繰り返された足まわり。ダンパーはオーリンズDFV、バネはサスペンションプラスでF:16㎏/㎜、R:10㎏/㎜。軽い車重とタイヤの高いケース剛性を勘案し、空気圧は温間1.8㎏/㎠狙いと低めなセッティング
パッド交換のみだったブレーキチューンを、制動屋のキャリパーでシステム丸ごと強化にアップデート。制動力を高めるというよりも、ペダルタッチやコントロール性を高めるのが狙いだ。結果は上々
これまでも、これからも、エンジンは完全ノーマルを貫く。タイム更新にこだわったβ02でのアタックはひとまず終焉。今後はカスタマーフレンドリーなスポーツラジアルで、走りの性能を突き詰める計画だ
■スズキアリーナ橋本 和歌山県橋本市高野口町伏原1049-1 TEL0736-42-5500 http://www.s-arena-hashimoto.com/