橋本洋平が全開インプレ『2021 年ワークスチューニンググループ合同試乗会』
STI
■ スバルテクニカインターナショナル TEL0422-33-7848 https://www.sti.jp/
SUBARU BRZ S STI Performance パーツ装着車
STI ではフレキシブルV バー、フレキシブルドロースティフナーリヤをはじめとするシャシーパーツと空力効果向上を狙ったエアロパーツで、街中の微小舵応答から高速走行まで、新型BRZ の魅力をさらに高めるパーツを開発。
試乗インプレッション
登場して間もないBRZに対し、STIは早くも全方位的にチューニングを施してきた。見どころはまずエアロで、フロント、サイド、リアに対してアンダースポイラーを装着。それだけで終わらず、フロント下部の両サイドにはチェリーレッドのスカートリップを準備。対してリアにはスワンネックの吊り下げ式ドライカーボンリアスポイラーを奢っている。これで前後バランスを適正化しようということのようだ。
面白いのはフロントフェンダーガーニッシュについては、ノーマルの空力が良すぎるので、そこを殺さないような形状に苦労したという点だ。何が何でもノーマルを解約するのではなく、ノーマルが良い場合にはルックスだけをあえて変化させるという手法を取っているところが面白い。
また、フレキシブルVバーとフレキシブルドロースティフナーリヤによってボディにプリロードをかけて微小操舵角におけるイン側のタイヤの反応を生み出そうとしている点。さらに、今回は10ミリダウンを実現するスプリング(レートはノーマルと同等)とピロボールが奢られるラテラルリンクセット、さらにBBSホイールを奢っているところも走りにどんな変化が出るのかが興味深い。
走るとノーマルとは違いリアのイン側の接地がかなり高まっている感覚があり、アクセルオンから即座にトラクションが生まれる動きを展開。スラロームにおける動きの一体感がかなり高く、コントロール性はかなり向上していた。懐が深くかなり大人なチューニングがそこにある。
FORESTER SPORT STI Performance パーツ装着車
フレキシブルタワーバをはじめとするパーツ類で応答性および直進安定性を高め、乗って愉しい性能を極める。SUV であっても微小舵にこだわり、ドライバーの意のままに動くハンドリングに仕上げた。
試乗インプレッション
新型フォレスター用のエアロは、前後のリフトバランスにこだわったり込みに注目! フロントリップスポイラーにはテールゲート上部に取り付けるガーニーフラップが、なんとセットで付いてくるというのだから面白い。また、スバリストにはお馴染みのフレキシブルドロースティフナーリヤもバンパー内に装着。必要な部位に対して引っ張りのプリロードをかけるというこのシステムで走りはどう変わるのか?
ノーマルを試乗した後にデモカーに乗ると、微小操舵角における応答の良さが際立っており、特にS字の切り返しではクルマが軽く、小さくなったかのようなキビキビとした反応を見せる。切りはじめから切り込み応答までリニアな動きが爽快。ドロドロとしたボクサーサウンドがより味わえるマフラーも心地良い。