橋本洋平が全開インプレ『2021 年ワークスチューニンググループ合同試乗会』

2021/11/22 15:06


NISMO

■ ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル TEL 0120-846-423 https://www.nismo.co.jp/

 

NISMO スカイライン400R ニスモパーツ装着車

 

スカイライン史上最強の400ps オーバーエンジンを搭載する 『400R』。ブースト圧と点火時期のチューニングを行うことにより、全回転域での伸びの良いリニアな加速感を実現した『スポーツリセッティングTYPE-2』とスポーツチタンマフラーの装着により、中低速域でのアクセルレスポンス向上により、発進時や加速時にスムーズでスポーティーな加速感を楽しめる。新商品のフロントスポイラーの装着により、空力特性の向上とスポーティーなスタイルを実現。

 

試乗インプレッション

 

今回の400Rは3つの変更が施されている。ひとつ目はスポーツリセッティングがタイプ2に進化したことがまずはポイントだ。タイプ1ではスピードリミッター解除のみだったが、タイプ2では低中速域におけるブーストアップ、そして高速側では点火時期の変更を行っている。全域でのフラットトルクが自慢だというが果たしてどうか?

二つ目の変更はスポーツチタンマフラーが奢られていることだ。純正比で約半分の重量となったこと、そしてチタンマフラーならではの音色が興味深い。

三つ目のポイントは空力に拘ったというフロントスポイラーである。これは純正のカーボンエクステリアパッケージに含まれているリアスポイラーと共に前後バランスを煮詰めたという製品。センター部分は空気を圧縮してアンダー部に素早く流すことを考えた一方で、両サイドは張り出しを持たせ、ダウンフォースを生みつつ、サイドの渦を消す整流を目的とした跳ね上げが与えられるなど、かなり凝った形状が面白い。Cd値を悪化させることなくダウンフォースを増しているという。

 

走ればトルクの立ち上がりは鋭く、中間加速はノーマル状態とは明らかに違うことが全開加速を一回しただけでも理解できる! 高回転へ向けた伸び感もなかなかだ。そこに爽快なエキゾーストノートと、リアまわりが軽くなったことによるリアの追従性が向上していることが理解できる。

 

フロントスポイラーのおかげもあってか、コーナー進入側もすこぶる素直に頭が入って行くから楽しくて仕方ない。LSDが無いのが残念だが、そこさえクリアすればドリフトもグリップも共に楽しめそうな一台だ。

 

 


オーラ NISMO ニスモパーツ装着車

 

よりスポーティーな外観に仕上げるエクステリアパーツとシックでスポーティーな印象のレッドがアクセントとなったインテリアパーツを装着。軽量高剛性な鍛造アルミロードホイール LM GT4S(開発中)を装着し、ハンドリング性能向上。また開発中のフロントリップスポイラーとリアガーニースポイラーも装着し、空力特性の向上を実現。

 

 

試乗インプレッション

 

ノートも400Rと同様の考えで製作されたフロント&リアスポイラーがセットされる。特に目を引くのはリアスポイラーで、跳ね上げ具合はかなりのものだが、これでもCd値は悪化せずにダウンフォースを得られているという。

 

また、レイズと共同開発のホイールも装着されるが、タイヤはノーマルのミシュランPS4となっている。走ればステアリングの切りはじめから即座に旋回。切り込み応答も深い領域までリニアで、クルマが小さくなったかのようなフィールがある。けれども、フロントもリアもナーバスな動きは皆無で、ニュートラルに旋回。四輪の接地感も高く、上質な乗り味を展開していた。今後はLSDの開発も考えているとのこと。それとe-POWERの組み合わせが楽しみだ。

 






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