意外な(?)チューナーによるNCロードスターの新提案
arise motor sports
アライズモータースポーツ 兵庫県姫路市広畑区西夢前台6-5 TEL079-228-2925 http://www.arise-sports.com/
アライズモータースポーツが手がけたこのNCロードスターは、デモカーではなくカスタマーカー。「愛車で、全国の様々なサーキットを走りたい」というオーナーの思いを受けてのクルマづくり。サーキット走行を安全に楽しめ、遠征のためのロングドライブも快適にこなせることをテーマにチューニングされている。
「タイムを意識したこともありましたが、今は楽しさ重視の仕様です」とはオーナーのタンク!さん。聞けば、以前装着していたGTウイングを、思い切って取り外したそうだ。理由は、GTウイングを付けて以降アンダーステアが強くなり、ロードスターらしい走りの楽しさがすっかり影を潜めてしまったため。さらに最近、ハンドリングやコーナリングのさらなる軽快感を求めて、タイヤ幅を245から当初の215へと戻すダウンサイジングを決行。完全に、タイムを意識したチューニングを断ち切った。
タイヤはA052の215幅。以前の245のときより走りやすく、タイムもアップした。
そしてこの日は、現仕様での初のサーキットラン。タンク!さんは、走行1本目のインラップからクルマの動きがグンと軽快になったことを実感する。「ロードスターの楽しさはやっぱりコレでしょ、という感じ」。変貌を遂げた走りのフィーリングを、嬉しそうにそう話す。しかも驚いたことに、ラップタイムは以前よりも1秒近く更新。自己ベストとなる1分48秒6をマークしたのだ。 ロードスターの持ち味である「人車一体」の走りができたからこそのタイムアップ。楽しさ重視の人にも、タイム狙いの人にも参考になるNCだ。
エンジンはカムのみノガミプロジェクトのハイカムに交換。中・高回域のパワーアップを図る。ECUはアライズモータースポーツによる綿密な現車合わせセッティング。
サスキットはアライズオリジナル。スイフト製となるスプリングはフロントが14㎏/㎜、リアは10㎏/㎜だ。スタビライザーとブレーキシステムは前後ともにRX-8の純正パーツで強化。ブレーキパッドは制動屋のRM551+をセット。
排気系はエキマニとキャタライザーがマキシマム、マフラーは軽量なR-racingのフルチタン。マフラーのメインパイプの太さは60φで中低速トルクを意識したセッティングだ。
目線にもしっかりこだわってセッティングしたシート。クルマとの一体感を得るためのポジションづくりにも抜かりなし。
ハンドリングの向上を期して、GTウイングをキャンセル。クルマの回頭性が大幅に高まった。
<アライズモータースポーツ NCEC SPEC>
■NCロードスター(後期NC3) ■ノガミプロジェクト ハイカム ■アライズ純正書き換えECU ■マキシマム エキマニ/キャタライザー、R-racingフルチタンマフラー ■アライズ車高調+スイフトスプリング(F:14㎏/㎜R:10㎏/㎜)、RX-8純正スタビライザー ■RX-8純正ブレーキシステム(F&R)+制動屋RM551+ブレーキパッド(F&R) ■カーツ1.5way L.S.D.(ファイナル4.3) ■ADVAN A052(F&R: 215/45R17) ■ADVAN RSⅡ(F&R:17×8J 37) ■ブリッド ジータⅣ 、ナルディ ステアリング
■アライズモータースポーツ 兵庫県姫路市広畑区西夢前台6-5 TEL079-228-2925 http://www.arise-sports.com/