【久保凜太郎選手の車載映像】RG-O S2000用フロントアンダーパネルの効果を鈴鹿でテスト!
【久保凜太郎選手の車載映像あり】
RG-O S2000用フロントアンダーパネルの効果を鈴鹿でテスト!
Photos/清水良太郎,益田和久 Text/村田純也
RG-O S2000用フロントアンダーパネル
RG-Oが開発したS2000タイプSの純正リップにボルトオンで装着できる車検対応のアンダーパネル。このダウンフォースの発生効果を探るべく、脱着テストを鈴鹿サーキットで行った。
強烈な効きで前後の接地バランスも変わるためリアスポイラーの調整も施している。インプレドライバーは久保凜太郎選手だ。装着状態とのハンドリングの違いを、車載動画でチェックしてほしい。
試乗した久保凜太郎選手
フロントアンダーパネルの有無による操縦性の違いを車載映像でチェック!
S2000タイプSのリップスポイラーでボルトオン装着
アンダーパネルで稼ぎ出すフロントダウンフォースは効果絶大だった
RG-O S2000用フロントアンダーパネル
FRP 9万6800円/カーボン 12万9800円(税別)
フロントセクションのフロア下をフラット化しつつ、左右タイヤハウスの前方をアップスイープ形状とするフロントアンダーパネル。
S2000でスポーツ走行を楽しむならマストアイテムといえるGTウイング。ただ、GTウイングを使ってリヤの安定感やトラクションを突き詰めていくとダウンフォースはリヤ寄りになっていき、今度はアンダーステアとの戦いに突入してしまうのだ。
「サーキット専用車両ならともかく、ストリートも走るS2000だとフロントへダウンフォースを稼ぎ出すのは想像以上に難しい。そこで車検対応の枠内で求める空力を引き出すべく、ユーザー人気の高いタイプSリップへボルトオンできるフロントアンダーパネル開発に取り組みました」(RG-O 大住 拓 代表)
ちなみにプロトモデルの鈴鹿テストでは想像以上にダウンフォースが引き出され、アンダーステアで悩まされたシケインでボトムスピードが上がったのに対して、トップスピードは落ちる結果に……。
そこで、ダウンフォースを発揮させながらドラッグは低減できるよう、左右タイヤハウス前に設けたアップスイープ形状やフロントへの張り出し量などを見直し、理想の空力効果となるように熟成させている。
今回テストしたのは、タイプSリップから少し前方へ張り出させたローダウンフォース仕様。これぐらいのボリューム感なら普段使いでも困ることは一切ないだろう。
なお、オーダー時にリクエストすれば、さらに1㎝ほど前方に張り出させたハイダウンフォース仕様が価格そのままで手に入れられる。
今回はアンダーパネル効果を比較検証すべく、久保凜太郎選手がRG-Oのデモカーをドライブ。それぞれ最適セットで評価するために、アンダーパネル装着時はGTウイング位置を約5㎝後方にマウントしてダウンフォースバランスを整えた状態とした。
どのような足まわりに仕上がっているかも絡んでくるが、RG-Oのデモカーはフロントアンダーパネル装着での前後ダウンフォースバランスを整えるためGTウイングは5㎝後方へオフセットした。角度調整ではドラッグにつながってしまうとの考えだ。
久保凜太郎選手のインプレッション
「フットワークが煮詰められていたこともあって、アンダーパネルなしでもアンダーステアは気にならなかったのですが、それだとフロントは終始軽い感じで接地感も少なかった。
一方でアンダーパネルを装着すると、そのダウンフォース効果からステアリング越しにグリップ感が頼もしく伝わってきます。実際、車載映像を比較してもステアリングの舵角は減ってますし、S字のようなステア切り返しでもラグを感じることなく狙ったラインへコントロールできましたよ」
なお、高速コースとなる鈴鹿で開発テストを重ねたことからもわかるように、RG-Oのフロントアンダーパネルはダウンフォース強化に対しての剛性確保も抜かりなし。S2000の走りをワンランク上の領域へと引き上げるなら、コイツは迷わず投入すべきアイテムだ!
装着にはボディ側への穴開け一カ所とインナーフェンダー下側カットを必要とするが、タイプSリップへとボルトオンだ。FRP、カーボンの2モデルをラインアップ。
フロア下の整流で引き出したダウンフォースをロスなく発揮させるため、軽量かつ高剛性なアルミステーでボディへガッチリとマウント。安心して長く使い続けられるようにボルト類は耐候性高いステンレス、取付部が乱流とならないようボルト固定後にセットするキャップも同梱する。
それでは、久保凜太郎選手の車載映像はこちらから
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