アルテックスがS2000のリメイクを開始。 現行BRZのチューニングノウハウを投入する!
2024/03/22 11:29
- CATEGORY : S2000
アルテックスがS2000のリメイクを開始!
現行BRZのチューニングノウハウを投入する
オートプロデュースアルテックスが、デモカーのS2000(AP1)を、3年ぶりに岡山国際サーキットに持ち込み、テスト。今回のリメイクポイントは、ブレーキと足まわり。ともに、現在の主力デモカーである、現行BRZで得たノウハウを活かす。
「旧態依然しているS2000のチューニング。現役を続けさせるためにも、現代的な仕様内容に変更することにしました」と、松野卓也代表。
まず、ブレーキは、シビックFD2用ベースから、シビックFK8のモノブロックキャリパーベースのシステムにアップデート。現行BRZにて独自開発した最新型のブレーキ強化メニューで、サーキットでのマッチングを検証した。
フロントキャリパーを、シビックFD2のブレンボキャリパーから、FK8用ブレンボモノブロック(4POT)にグレードアップ。リアのブレーキシステムはRX-7(FD3S)用で強化している
足まわりは、車高調の仕様変更。バネレートを、これまでの足の動きを規制するセッティングから、適度にストロークさせる方向にチェンジ。BRZ同様、街乗りが苦にならないいまどきなフットワークへ進化させる。
サスペンションはジールベースのオリジナルセッティング。Swiftを使うスプリングはフロント18㎏/㎜、リア22㎏/。まずはリアのみレートを下げて、乗り心地の向上を図る
なお、この日の足まわりの仕様は従来通り。まずはプロの意見を聞くことから始める。以下、試走したレーシングドライバー 塩津佑介の感想だ。
「ブレーキは、システムとパッドの相性もよく、好感触。このエンジン(2.3ℓ仕様)には、これくらい余力があったほうが安心。サスペンションは、確かに少し硬すぎる感じ。ただ、現行のクルマに比べてボディ剛性が低いから……。そのことも意識して進めるのが、狙いのセッティングを得る早道」
筑波1分0秒台を目標に開発。これまでの岡山国際サーキットでのベストタイムは1分41秒台だ。リメイクでは、ある程度犠牲にしてきた快適性のレベルアップにも力を注ぐ
エンジンはTODAレーシングのキャパシティーアップキットを組んだ2.35ℓ仕様だ。カムはBカム。ECUはLINKで現車合わせ。オイルクーラー&ラジエーターはトラストで統一。熱対策も万全
高めな、S2000のエンジンの搭載位置を下げるローマウントブラッケットを独自開発。下げ幅は、エンジンが20mm、ミッションが10mm。ノーズの入りが見違える逸品だ
テスト用のタイヤはPOTENZA RE-12D(265/35R18)。ホイールはVOLK RACING CE28SLをセット。なお、FK8用ブレンボキャリパーの装着には18インチ以上のホイールが必須となる
塩津選手のインプレに耳を傾ける。サスのリセッティングは、スプリングレートのダウンから開始。「まずは、フロント18㎏/㎜、リア20㎏/㎜や、フロント16㎏/㎜、リア18㎏/㎜、を試します」と松野代表
アルテックスの「シートブラッケット&アンカーKIT」は、4点式ハーネスの取り付けを簡便にするアイテム。S2000は、シートベルトのアンカーの取り付け場所に困るだけに、とても重宝だ
●TODAレーシング ・2.3ℓKIT(2.35L) 、クランク軽量化、TODAレーシング ・Bカム、エンジンローマウント●ECU・LINK●トラスト・オイルクーラー/ラジエーター●TODAレーシング・エキマニ(トルキーくん)●トレーシースポーツ・マフラー●AP2(MT) TODAレーシング・OJISAMAスポーツクラッチKIT● ATS・カーボンL.S.D. ファイナル4.3 ●ZEAL車高調KIT (スイフト F:18㎏/㎜、R:22㎏/㎜ フルピロアーム●オリジナルブレーキキット:<F:シビックFK8用ブレンボキャリパー(4POT)+RX-8用ローター、R:RX-7(FD3S)用純正キャリパー+RX-7(FD3S)17インチ用ローター> IDI・ブレーキパッド(F/R) ●POTENZA RE-12D(265-35-18) ●VOLK RACING CE28SL 18×9.5J inset45 ●チャージスピード·サイドステップ●ボルテックス・GTウイング●ジェイズレーシング・フェンダー/リアバンパー●無限・ハードトップ●オリジナル シートベルトアンカーブラケット
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