増大したトルクの伝達とレスポンスアップを両立 ORCの新製品「RZ34 フェアレディZ用 メタルツインプレート強化クラッチ」
ORC Ogura Racing Clutch
RZ34用 メタルツインプレート強化クラッチ(6MT車用) 価格26万4000円
増大したトルクの伝達と
レスポンスアップを両立
最大トルク48.4㎏-m/1600~5600rpm。その優れるノーマルの性能はもちろん、チューンドエンジンまで許容するRZ34 フェアレディZ用メタルツインクラッチがORCから登場だ。
基本的な仕様は、強化クラッチと軽量フライホイールで構成される。対応トルクは65㎏-mと高く、メタルディスクゆえに、サーキット走行で高負荷が続いても熱ダレに強い。ORC独自のSE機構(スマートエンゲージ機構)によって、ツインプレートでも操作がしやすいのも特徴だ。
そして、目玉はRZ34 で走るカスタマーのニーズに応え、フライホイールを含むクラッチシステムの重量が純正25.3㎏に対し17.4㎏に大きく軽量化されている。切れのいいクラッチワークのみならず、少し純正システムに欲しかったダイレクト感あるシフトフィールやエンジンレスポンスをも期待できる。価格は26万4000円。
また、FL5 シビックタイプR用もラインアップが完了だ。メタルシングル(対応トルク43㎏-m)とメタルツイン(同65㎏-m)の2種類があり、車両の仕様や走行目的に合わせて選べる。各14万800円、19万4700円。
高剛性のクラッチカバー(素材アルミ)を取り外した内部の様子。ラグドライブでプレッシャープレート(銀色)1枚目、ディスク(金色)1枚目、プレッシャープレート2枚目、ディスク2枚目、フライホイールの順に並ぶ
ディスクの摩材はメタル。サーキットでの連続使用でも熱ダレを軽減。ハブにはダンパー(スプリング)がつく。ペダル操作をしやすくし、ミッション内部からのメカノイズを抑える効果も見込めるだろう
SE機構はクラッチカバー側のプレッシャープレート外周に内蔵。これにより半クラッチの領域が広がり、クラッチミートがスムーズになる。つながる際、駆動系に伝わる衝撃も和らぐ。なお、ペダル踏力は16.5kgf
クラッチと専用フライホイールの総重量は17.4㎏。純正比で32%軽い。エンジンレスポンスのアップなどが期待できる。参考にフライホイールには純正同様のセンサー用プレートも装備(上側)
■ORC Ogura Racing Clutch http://www.ogura-racing.com/