フォトグラファー益田和久の写真でお届けするSUPER GT 2024 Photo Gallery 10/20 第7戦 オートポリス
2024/10/31 12:28
- CATEGORY : コラム
フォトグラファー益田和久の写真でお届けする
SUPER GT 2024 Photo Gallery
10/20 第7戦 オートポリス
Photos/@Kazuhisa Masuda
フォトグラファー益田和久(日本レース写真家協会所属)の写真でお届けするSUPER GT 2024 Photo Gallery。7回目となる今回は10月20日にオートポリスで催された第7戦より。
2024 AUTOBACS SUPER GT第7戦 AUTOPOLIS GT 3Hours RACEは10月20日(日)、オートポリスで催された。天候の影響で土曜日の予選はキャンセル。日曜日に予選と決勝を行う、慌ただしい展開となった。
GT500クラスは予選10位から逆転で#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が今季初優勝。GT300クラスは#88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が今季2勝目を挙げた。
GT500のポールポジションは#24リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)。序盤トップを快走するが、その後ろでは予選3位のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)が1コーナーで#23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)の前に出る。しかし、23号車はそのあと抜き返し2番手を奪い返すと、そのままの勢いで12周目にはトップに浮上。、後続を突き放しに掛かった。
#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)は予選10位と厳しい位置からのスタートだったにも関わらず、関口が攻めて、13周目には6番手と着実に順位を上げてきた。
23周目に#19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の車両トラブルでセーフティカー(SC)が導入される。SC走行は28周目に解除され、29周目からリスタート。
そのあと、トップの23号車は33周目、24号車、39号車、36号車は34周目、続々とピットに入る。2度目のピットインは60周目にトップの23号車と12号車と100号車、61周目に3号車と39号車という展開に。
この61周目に2度目の給油を済ませていた64号車がコースアウトのアクシデントに見舞われる。がそれにより3度目のSCが導入されたことで、39号車は3号車に先行するばかりか、23号車の前でコースに復帰することとなる。
レース終盤には2番手の23号車の後方に#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)と3号車が迫り、三つ巴の2位争いに。その間にトップの39号車は着実にリードを広げていった。
そうした中、GT300車両の大きなクラッシュが第2ヘアピンで発生し、4度目のSCが導入された。結局このSC走行の間に規定の3時間に達し、39号車がフィニッシュラインを越えた92周をもってレースは終了となった。
優勝は#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)で、今季初優勝。2位は#23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)で、3位に#3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)が入った。
GT300クラスは、#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)がポールポジションからスタートするが、オープニングラップで#777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がトップに浮上。
2番手#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、3番手#96 K-tunes RC F GT3と続く中、11周目には96号車がトップを奪った。
24周目に入ったところでGT500車両がストップ。車両の撤去のために翌周にセーフティカー(SC)が導入され、27周目に入るところでリスタート。スタートから1時間ほどが経ち、GT300クラスの上位チームは続々と1回目のピット作業を行う。
この時点でトップは9周目と早めに1回目のピットインをタイヤ無交換で行い、ポジションを上げた#2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)となり、それに、まだピットインをしていない#87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)を挟み、3位には、同じくタイヤ無交換のピットインを行った#5 マッハ車検 エアバスター MC86マッハ号(塩津佑介/藤波清斗)が続いた。
レース中盤を過ぎた時点でも、トップは2号車だったが、セーフティカー手順違反によりドライブスルー・ペナルティが課された。GT500クラストップが62周目に入ったところで、3コーナーでGT500車両の単独クラッシュが発生。それにより、このレース3回目のSCランとなった。
SC退去後、上位にいた各車が2回目のピットインに向かうと、トップは88号車で、2番手は6号車。ペナルティで遅れるかと思われた2号車だったが、SC解除後に速やかにこなして、ハイペースで追い上げ、終盤には2番手まで戻した。
トップを行く88号車との差も詰めていくような勢いだったが、88号車の小暮も、それを見てペースを上げたため、その差は思うように縮まらなくなった。
レース終了まで17分を切ったとき、5位走行中の61号車がクラッシュ。このレース4回目のSC導入になる。レースはこのSC走行のまま3時間を迎え、最終ラップの最終コーナーまでSCが先導する形でフィニッシュとなった。
#88 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)は第2戦富士以来の2勝目を挙げた。
予選14位から見事なレース運びで2位まで上がった#2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)はランキング2位。
3位は序盤トップを走った#96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)で、この新田/高木コンビで表彰台に立つのは2010年第6戦の鈴鹿以来。