3速でホイルスピンする凄まじさ。ホンダオート岡山販売が手がける爆速JW3トゥデイの現在地
2023/05/26 08:13
- CATEGORY : アップデート最前線
- TAG : トゥデイ JW3 ホンダオート岡山販売
タイム更新へのチャレンジが続く!
ホンダオート岡山販売、爆速JW3トゥデイ・チューニングの現在地
Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/勝森勇夫
ホンダオート岡山販売 JW3A トゥデイ
2023年4月22日 岡山国際レブスピードミーテイングでのタイムは1’47.757。ドライバーはチューナーの近藤 智さん
サーキットで、本格スポーツカーを追いかけ回す動画で一躍スターに。“世界一有名なKカーチューンド”となった、ホンダオート岡山販売のJW3トゥデイ。地元、岡山国際サーキットでマークしているベストタイムは、1分44秒台という激速ぶりだ。
タイムアタックの聖地、筑波サーキットでも1分3秒台を記録。しかもこれらのタイムは、プロではなく、チューナー自らがハンドルを握って叩き出しているのだから驚きだ。
680㎏のボディに、300ps超えのハイパワーユニットなど、一見、何でもアリの仕様に思えるこのリトルモンスター。実は、製作者には、当初から自らに課しているレギュレーションがあって、それが『純正然とした内外装』だ。外装では、純正のスチールチックなホイールと、ノンエアロのフォルム。内装では、無撤去のシートや内張、フロアカーペットが、そのことを物語る。
「タイヤをもっと太くすれば、タイムは確実に伸びる。でも、それはできないんだよね〜。ホイールはコレ(ブリジストン・スーパーR.A.P.)を使うキマリだから」と、チューナー兼ドライバーを務める近藤智代表は苦笑い。
フロントのキャンバーを筑波仕様の3度から4度に戻して挑んだ、この日の岡山国際でのベストタイムは1分47秒台。限界仕様だけに、走るたびに何らかのトラブルが発生する。しかし、それでも手綱を緩める気配は一切なし。世界一速いトゥデイの、自己ベスト更新へのチャレンジに、妥協はないのだ。
エンジンは、鍛造ピストンや強化コンロッド、ハイカムを組み込んだフルチューンのE07A型。K規格にこだわり、排気量は660ccのままだ。ミッションはギヤ比を最適化したビート用の5速を搭載する
R34GT-RのN1タービンで過給。ピークパワーはシャシダイ計測で300psを突破する。これまでにブローさせたエンジンの数、30基以上。守りに入っては決して得られない、超絶なパワーと速さだ
サスは、フロントがRGのS13シルビア用、リアのダンパーはTRDのAE86用で、バネレートはF:16㎏/㎜、R:12㎏/㎜だ。アライメントは今も試行錯誤の繰り返しで、フロントのキャスターは、アッパーマウントをワンオフして調整を可能にしている
ブレーキキャリパーは、フロントがGD3フィット純正、リアはEG6シビック純正で強化されている。ブレーキパッドとローターは、制動屋のGT700とディクセルのPDタイプの組み合わせだ
製作当初からずっと装着している、ブリジストンの SUPER RAP。サイズは、14×6.5J inset30で、タイヤ幅はこのホイールに適合することを条件とする。A050を履かせる現状は、F:185/55R14、R:165/55R14の前後異サイズセッティング
純正然としたコックピット。サブメーターはグローブボックスに格納。スイッチやメーター類は、純正のインパネやセンタークラスターを生かして配置されている。ステアリングサイドのパドルは、過給圧を切り替えるスクランブルスイッチとして機能!
ルーフやドアはカーボン。ウインドウはアクリル製。ボディは高度に軽量化しつつ、内装は純正仕様をキープしているところも、このトゥデイのコダワリだ。ロールバーはドライバーの安全をガッチリ守るサイドバー付き
■ホンダオート岡山販売 岡山県岡山市中区平井1100-10 TEL086-277-5525
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