プレミアムホットハッチを、よりかっこよく、速く。 ウィッシュが「アウディS1」チューンを始動!
プレミアムホットハッチを、よりかっこよく、速く。
ウィッシュが「アウディS1」チューンを始動!
Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/勝森勇夫
国産からインポートスポーツまで、ベース車の素材を問わないチューナー。ウィッシュが、「アウディS1」ベースのデモカー開発に着手した。
アウディS1は、アウディの最小グレード「A1」のスポーツバージョンとしてデビューしたモデルだ。全長4000㎜を切るコンパクトなボディに、231ps/370Nmを発生するハイパワーな2ℓターボエンジンを搭載。駆動方式はフルタイム4WDで、トランスミッションは6MTのみという硬派な設定だ。
ウィッシュ アウディS1
でも、なぜ、このモデルを選んだのか?ウィッシュの上村光輝代表はこう話す。
「いちばんの理由は、トランスミッションがMTだったこと。エンジンはノーマルでも十分にパワフルで、しかも車両価格が手頃。2016年式で、このスペックで、170万円程度なんだから。コイツは絶対にベース車としてアリでしょ」
現状、デモカーのチューニングポイントは、足まわりとブレーキ、タイヤ&ホイール。そして、パワートレーン系は、エアクリーナーの効率化と、クラッチの強化のみというライトさだ。
それでも、シェイクダウンとなった、この日の岡山国際サーキットでのベストタイムは1分51秒357をマーク。
試乗した阪口良平選手も、「デフがノーマルだから、コーナーでタイヤが空転しちゃうのが残念。それが克服できたら、タイムは大幅に伸びるはずだ。スタイリングも好みだし、今後の展開がとても楽しみ」と、ウィッシュの新たなデモカー開発にエールを送った。
エンジンはECUを含めノーマルで、エアクリーナーを交換している程度。ウィッシュの上村代表によると、「エンジンのポテンシャルは高く、ブーストアップで300psぐらいは軽く出そう」とのこと
足まわりはRSRのi☆SHOCKベースでチューン。バネレートはフロント12㎏/㎜、リア10㎏/㎜をセットする。ブレーキはBRIGのパッドで強化。サーキット対応の制動力を得る
走りだけなく、ルックスにもこだわったフットワークセッティング。車高は限界までダウン。キャンバーはフロントが5度、リアは3度だ。低く、踏ん張り感のあるフォルムが、S1のスタイリングを際立たせる
タイヤはFIVEX GERUN 051R(245/40R17)。ホイールはウエッズスポーツTC105X (17×9J inset35)を装着。純正18インチから、1インチ落としたインチダウンセッティング。バネ下の軽量化が狙いだ
トランスミッションは、操作が楽しく、トラブル発生の心配が少ないMT仕様。ちなみにアウディはジェントルなオーナーが多く、中古車の程度が良好。チューニングベースとして狙い目なのだ
<おもなSPEC>
▶︎タイヤ&ホイール
FIVEX GERUN 051R F&R:245/40R17
WEDS SPORT TC105X F&R:17×9J inset35
▶︎ブレーキ系
BRIG・ブレーキパッド
▶︎足まわり
RSR・i☆SHOCK(F:12㎏/㎜、R:10㎏/㎜)
▶︎駆動系
OGURA・強化クラッチ
▶︎内装
RECRO・SPG シュロス4点式
■ウイッシュ 兵庫県伊丹市北園1-21-8 TEL072-744-6005 http://www.wish-r.com/