目標はカスタマー車両No.1の速さ!トップフューエルがつくるZC33Sスイフトスポーツ
目標はカスタマー車両No.1の速さ!
トップフューエルがつくるZC33Sスイフトスポーツ
Photos/加藤智充,竹内英士 Text/勝森勇夫
トップフューエルのカスタマーは強者揃い。西村竜弥さんが所有するZC33Sも、同社のデモカーをお手本につくり込んだ高度なチューニング内容。カスタマー車両No.1の座を目指すその全容を、阪口良平選手のインプレを交えて紹介
エンジンはHKSのGTⅢ-2530で過給するタービン交換仕様。吸気系はトップフューエールのオリジナルブランド「零1000」のアイテムでフルチューン。インタークーラーは前置きに変更されている
S2000しかり、S660しかり、スイフトスポーツしかり。トップフューエルのデモカーは、突出した性能を持つ。当然カスタマーも、ハイレベルなチューニングを志向する人が大半を占める。
ここで紹介するZC33Sは、トップフューエルのデモカーに憧れるカスタマーがチューニングを進める高度なチューンド。エンジンは、デモカーと同じく過給機チューンの最上位メニューとなるタービン交換仕様だ。
使用するタービンはHKSのGTⅢ-2530で、スペック的にはデモカーが起用するGTⅢ-SSを上回る。
タイヤはADVAN NEOVA AD08R(215/40R17)を履く。エンドレスのフロントキャリパーはS4Fだ
ユーザーカーのため、安全マージンを多めにとったセッティングとなるものの、高回転域の伸びやパワー感はブーストアップ仕様の比ではない。エンドレスのキャリパーできっちり強化したブレーキシステムがその速さの証だ。
足まわりはHKSのMAX Ⅳ SP(F:8㎏/㎜、R:5㎏/㎜)。デフはATSのカーボンL.S.D.
今のところ足まわりは市販の吊るし仕様で、タイヤも一般的なストリートスポーツラジアルを履いている。それでも鈴鹿でのベストタイムはオーナードライブで2分40秒を切っているのだからスゴイ。
エアロはアンダーパネルがレイル
GTウイングはVOLTEX
阪口選手絶賛のコックピット。サブメーターが機能的にレイアウトされている。シートはレカロのRSM
シフトはCAEウルトラシフター
「その気にさせるインテリアのレーシーな作り込みにオーナーのコダワリを感じる。エンジンは全域パワーがあって、現状でも十分な速さだ。それに対して、足まわりはアンダーステアが強く、コーナーでアクセルをなかなか開けられなかったが、フロントの剛性を高め、曲がりやすくするだけでも、大幅タイムアップは間違いないはず」とは試走した阪口良平選手の感想。ユーザーカーNo.1の速さを目指すこのZC33Sの伸びシロはまだまだある。
■トップフューエル 三重県松阪市中道町500-1 TEL0598-56-5880 https://www.topfuel.info/