新技術を採用した高効率エンジンを搭載『MAZDA SKYACTIV-X』
2019/12/27 11:15
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新技術を採用した高効率エンジンを搭載するマツダ3
マツダが開発した『SKYACTIV-X』は、SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)を世界で初めて実用化したエンジン。その注目のSKYACTIV-Xを搭載したマツダ3が、12月5日に発売された。
ガソリンエンジンは、圧縮した混合気をプラグで点火して爆発力を得る。一方、燃えやすい軽油を使用するディーゼルエンジンは、混合気を圧縮すると燃焼室内で自然かつ一気に混合気が爆発する。ディーゼルエンジンのエネルギー効率が高いポイントである。
ガソリンエンジンでも圧縮による着火が実現できれば、大きなエネルギー効率の改善を得られる。マツダは、火花による着火をいわば予備的に使用する、「火花点火制御圧縮着火」という燃焼制御技術を確立した。これは、火花による点火を、圧力の調整に使うものだ。
高回転時など圧縮着火しやすい領域では火花による燃焼を小さくして燃焼室全体を一気に爆発させ、低回転域など圧縮着火しにくい領域では火花による着火を大きくすることで他の部分に大きな圧力を掛けて圧縮着火を引き起こす。これにより全域での燃焼状態を改善でき、ディーゼルエンジン同等の高効率を実現した。
排気量2ℓでパワーは180ps/6000rpm、トルクは224Nm/3000rpm。これに6.5ps/61Nmを発生するモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドとなっている。燃費はWLTCモードで17.2km/ℓ(WLTC市街地モード燃費は13.7km/ℓ、高速道路モード燃費は19.0km/ℓ)。環境に配慮したエンジンでありながら走る喜びを感じることができる。
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