賞金総額1億円! 誰もが輝ける&チャンスが広がるレースが始まる【FUSION COIN SUPER CAR RACE SERIES】

2019/03/29 15:56

いまどきあり得ない賞金もそうだが、今年のスーパーカーレースシリーズは、

さまざまなチーム、ドライバーをソソる内容で開催される。

国内外で眠るさまざまなレース車両が息を吹き返しそうだ。まずはその概要をまとめ、お届けする。

 

Photos & Text/編集部,SCR JAPAN

 

 

 

10月開幕で今年は年間4戦。富士スピードウェイが舞台

 

SCRジャパン(竹内浩典代表)がプロモーターを務めているスーパーカーレースシリーズ。今年は富士スピードウェイで年間4戦が組まれている。

10月5日と6日に第1戦と第2戦、12月14日と15日に第3戦と第4戦が催されるが、前者はWEC、後者は富士チャンピオンレース第7戦との併催となる。

それぞれのレースウィークは、土曜日の午前中に予選、午後に1戦目の決勝、日曜日に2戦目の決勝となっていて、2戦目の決勝グリッドは第1レースの順位からクラスごとにリバースグリッドで行う予定だ。

 

 

あらゆるレース車両が4つのクラスで凌ぎを削る

 

ちなみに、クラスは4つに分けられ、別表のように1クラスがGT3 車両、2クラスがカップカー、3クラスがGT4とTCR車両、4クラスがMINIチャレンジや富士チャンピオンレース86/BRZクラスの車両となっているが、それぞれ、それらに準じる車両であれば出走可能。準じていなくても、事務局判断で該当クラスとハンデを定めるので、たとえば、スーパー耐久参戦車両や各種ワンメイク車両(ナンバー付きは不可)にも門戸は広がる。

FIA公認車両やリブレを含むJAF公認車両、もっといえば、空冷ポルシェやAE86などの旧いクルマもOKだ。もっとも、安全タンクやシート、シートベルトの安全期限切れや安全を満たしていない車両はNG。また、ナンバー付き車両も認められない。

 

 

 

 

BoPはいっさいなし。ハンデはピットストップで

 

タイヤはピレリで、SCRジャパンより買い求めるが、サイズがない場合はSCRジャパンが認めた他銘柄のタイヤを履くことができる。また、セット数に制限はない。

そして、車両規定における最大の特徴はBoP(性能調整)がいっさいないことだ。すべての車両が本来のパフォーマンスを発揮して走れる。では、速さの違いをどこでどう調整するのだろう?

それには、レースのあらましとドライバーの規定について、述べておく必要があるだろう。

まず、レース時間は40分(23周前後)で、最低1回のピットインを行う(給油は原則なしだが、完走できない燃料タンク容量のクルマは20Lまでの簡易給油が認められる)。ピットインではドライバー交代分の時間(ひとりで走る場合も)、止まっていなければならないが、その際に、車両の性能差やドライバーのランク差によるハンデ時間が加算されるのだ。

ちなみに、ドライバーは国内A級ライセンス以上の所持者であれば参戦できるが、プロ単独、またはプロ同士といった編成はNG。プロとアマチュア、アマチュア同士、アマチュア単独といった組み合わせしか認められない。そして、プロ、アマチュアともに細かくランク分けがなされ、それがドライバーによるハンデの対象となる。できるだけ公平を保つために、車両とドライバーによるハンデは毎戦ごとに変動する場合がある。

 

会見ではフュージョンパートナーズの萬野顕司チェアマンからSCRジャパンの竹内浩典代表に『賞金総額1億円』のボードが渡された

 

 

 

賞金獲得のチャンスは多い。注目はピットストップ賞

 

今年は暗号通貨発行元のフュージョンパートナーズがレーススポンサーにつき、現金1億円が賞金として提供された。

別表のとおり、ラウンドごと、シリーズで、いずれも上位が高額なことと、各クラス10位までと、賞典の対象が広いのがうれしいが(参加台数が少ない場合はその限りではない)、レースの順位に関係なく、参戦した誰にもチャンスがあるのが、ピットストップ賞だ。

ドライバー交代に要する取り決め時間+ハンデ時間はピットストップで消化するが、各車に課せられるそれらの時間は、ピットロードの「ここから制限速度60km/h地点」通過から「ここまで制限速度60km/h時点」到達までのトータル時間。それを割らないで(割ったらペナルティの対象となる)、最も近かった順に10位まで賞金が得られるのだ。しかも、1位は100万円と高額だ。

 

  

 

 

 

「日本のレースはジェントルマンドライバーが支えている。だから、彼らにもっとスポットライトが当たるレースをやりたい。また、プロドライバーにも速さをアピールできる場を与えたい。とくに若手が日の目を見る機会を……というのが、スーパーカーレースのコンセプト」と語るSCR JAPAN竹内浩典代表。長い間、第一線のレースで活躍したプロドライバーの思いだ

 

 

フュージョンパートナーズの萬野顕司チェアマン(右)と松山CEO。萬野チェアマンは竹内代表と旧知の仲で、自身もレースを楽しんでいた。かつての賑わいを蘇らせるべく巨額を投じる

 

 

 

プロもジェントルマンも夢が広がるシリーズ

 

エントリーフィは1開催(2レース分)を20~30万円で調整中。SCRジャパンでは海外からのエントリーも見込んでいる。

旧いクルマでもアップデートなしに出られるし、ジェントルマンドライバーとしては、所有するレースカーの有効活用ができる。プロとの参戦ではコーチングもしてもらえるし、賞金があることで、プロを誘いやすくもある。プロのほうでも同様にジェントルマンを誘いやすく、若手はステップアップのチャンスにも活用できる。

そして、レブスピードが着目するのは4クラスだ。参戦可能な富士チャンピオンレース86/BRZクラス車両は86レーサーズのレンタルも該当する。等身大のパッケージで、賞金狙いと1~3クラスへの道を切り開く機会が得られる。

さまざまなドライバーがさまざまな思惑で、純粋にレースを楽しむ。プロモーターとレーススポンサーのそんな思いが、より多くのエントラントに通じることを願いたい。開幕戦の参加募集開始時期は6月を予定している。

 

 

■SCR JAPAN 静岡県駿東郡小山町大御神714 TEL 0550-78-6161 http://www.scr-japan.com/

 

■FUSION PARTNERS https://www.fusioncoin.net/

 

 

 

 






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