FUJITSUBO VVVをF87 BMW M2 Competitionで試す 富士スピードウェイで純正マフラーと乗り比べ!
FUJITSUBO VVVをF87 BMW M2 Competitionで試す
富士スピードウェイで純正マフラーと乗り比べ!
VVV(ヴィダブリュ)は排気バルブシステムを備え、サウンド(音量)と出力&トルク特性を変えられるマフラーだ
車室内でサウンド&パワーをコントロール
サーキットも日常の乗りやすさ+静粛性も◎
F87 M2 Competitionは純正で走行モードの切り替え機構を搭載するが、VVVはそのバルブ開閉モーターを移植でき、純正のシステムをそのまま反映できる。つまり、純正の走行モード『EFFICIENT』では、純正同等の音量と市街地で扱いやすいエンジン特性となり、『SPORT』『SPORT PLUS』では、音量が上がって、レーシーなサウンドに変わり、パワフルな特性が得られるというわけだ。
F87 BMW M2 Competition用は税込み価格56万8700円。オールステンレスで純正マフラーの触媒直後からをカットして取り付ける
純正より曲げが少ない取り回しで、メインパイプ径も70φに広げられている。それにより、最高出力は約10ps、最大トルクで約20Nmアップの実測値を刻んでいるが、実際にサーキットで純正と比較すると、その違いはどう出るのか? MCR小林真一が富士スピードウェイで乗り比べを行った。ちなみに、重量も純正の25.7kgに対して19.9kgと大幅に軽くなっている。
F87 BMW M2 Competitionのカスタマーを複数抱え(第二世代のGT-Rオーナーがサーキットで思いっきり走れる直6ターボ車が欲しいということで買い替えや買い足しを行っている)、自らも所有するMCR小林真一代表がテストドライブ。後日、自社もデモカーにも装着して普段乗りのチェックも行った
走行後のコメントを聞く。「これで車検に通るのか? と思えるほど、気持ちよいレーシーなサウンドになって、高回転はストレスのない回り方になった」という。「格段に気持ちよさが変わった」とのことで、改めて、純正は本来このクルマが持つパフォーマンスを、あえて抑えていることを実感した次第。
MCR小林代表は後日、自社のデモカーにもVVVを装着し、通勤でもチェック。『EFFICIENT』モードでの日常の扱いやすさや静粛性も確認している。
純正マフラーのMCRカスタマー車両を比較用として持ち込む。VVVの本領を味わわなければ「これで十分」という感想だったのだが……
メインパイプ径は純正の65φに対して70φ。バルブが備わるバイパスの部分が60.5φになる。テールチップは可動式のカーボン(92φのラウンドスラッシュ)で、装着に際し、エアロ装着車に対しても多少の融通が利く。S55B30Aエンジン搭載のMT車専用で『EFFICIENT』モードは純正同等の音量。バルブは全閉でセンター2本のみの排気となる。『SPORT』『SPORT PLUS』モードは迫力サウンドで、パワー&トルク特性も大きく変化する。純正との比較試乗を行った小林テスターは「各段に気持ちいい音量で、高回転もよく回り、ストレスがない」とのコメントだった
■藤壺技研工業 TEL 055-998-0130 https://www.fujitsubo.co.jp/
Photos/堤 晋一 Text/塚本剛哲