先進アライメント測定器『Race Gauge』は正しく早く作業完了! MCRでフル稼働中!!
2024/03/14 11:52
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先進アライメント測定器
Race Gaugeは正しく早く作業完了
兵庫県神戸市のImpulseがレーシングファクトリーやチューニングファクトリーのためにつくったRace Gauge(レースゲージ)は、正確に素早く測定と調整ができる高精度&多機能アライメント測定器。
レブスピードで知り、すぐさま導入。すでにフル稼働状態で使いこなしている千葉県柏市のチューニングショップMCRでRace Gaugeのアドバンテージを取材!
MCRでフル稼働中
MCRは日産車を得意とするが、新旧86/BRZ、ZC33Sスイフトスポーツをはじめ、ほかの国産車や輸入車にも対応している
小林真一代表は最近F87 BMW M2コンペティションの素性のよさに惚れ込み、複数のパーツメーカーと共同で新たにパーツを開発中。ログデータ解析能力を買われ、パーツメーカーやタイヤメーカーの開発に携わったり、スーパー耐久などのレースのエンジニアを務めたりもする
的確な対応と丁寧な作業と仕上がりで定評のある宮後翔人チーフメカニック。もちろん、Race Gaugeも使いこなしている
不変の高精度と親切設計による
作業効率のよさが魅力
Race Gaugeのダミーホイール式アライメントゲージは、サスペンションの伸縮や荷重変化の状態をガレージ内(ピットなどの現場でも)で再現し、そのときどきの数値を把握できたり、直進状態のみならず、ステアリングを切った状態の数値まで測ることができたりと(特許出願中)、先進の機能を備えたアライメント測定器。
レブスピードでも幾度か紹介しているが、作業する側として、実際、何が有効なのか、すでにフル活用中のMCRで、小林真一代表と宮後翔人チーフメカニックに伺った。
Race Gaugeの第一のメリットは『精度の高さ』という。MCRで以前に使っていたものも鏡に光を当てて、糸を張るタイプだったが、経年劣化もあり、設置する際に締める順番ひとつでも、バーの向きの違いだけでも、クセが生じることを把握して、作業に臨まざるを得なかった。
しかし、レースゲージはどの順番で締めても、バーの方向が逆になっても、クルクル回して、どの位置で固定しても、正しい数値を出すことができる。誰がやっても同じになるのだ。
「昔から糸と鏡は絶対にウソをつかないというが、機材のこの精度があってこそ」と小林代表も絶賛。
ふたつ目は『親切設計』だ。目盛りが付いているので、直定規を当てる必要がなく、糸と目盛りの距離も近いので、数値を正確に測って読み取ることができる。また、ライト付きのルーペは視認性に優れ(老眼でもよく見える)、細かい調整がしやすい。
ダミーホイール(Race Gaugeではアライメントホイールと呼ぶ)による作業効率のよさも大きなポイント。タイヤ/ホイールを装着した状態で測るタイプは、タイヤが偏摩耗していたり、ホイールが歪んでいたり、タイヤの空気だってクセ者になって、正確な数値を出せないし、細かい調整も難しい。
その点、ダミーホイール式は正確に細かく測ることができる。とくにトーや車高はコンマ数mm単位で合わせるものだから余計にありがたい。MCRではアライメントセッティングを施す際に、バンプインか、バンプアウトか、を必ずチェックするようにしているが、その確認がやりやすいのも◎とのこと。
そして、ダミーホイール式の最大のメリットは、ダミーホイールの隙間から調整箇所に工具を挿し込むことができ、数値を見ながら、ひとりで調整作業ができること。作業時間の短縮に大きく貢献するのである。
R35GT-Rのフロントキャンバーの調整はロアアームの偏芯ボルトで行うが、そこに工具を掛け、ダミーホイールの横にキャンバーゲージを置けば、数値を見ながらの作業が可能。リアはキャンバーとトーの調整箇所が片側2ヵ所ずつあるが、こちらもキャンバーゲージ、トーゲージを見ながら、どんどん進めていくことができる。
キャンバーゲージはダミーホイールの横で数値をチェック
定規の目盛りは糸との距離が近く、正確に読み取りやすい
車高やホイールベースなど、測りやすい工夫も施されている
ルーペは老眼でも見やすいのはもちろんのこと、そうでない人も合わせ作業がラク
R35GT-Rのフロントキャンバー、リアキャンバー、リアトーの調整箇所。いずれもダミーホイールの隙間から工具を挿し込んで、数値や車高を見ながら調整できる。車種を問わず、作業時間の大幅短縮を図ることができる
特注対応など臨機応変がうれしい
MCRではRace Gauge購入の際に特注を掛けた。R35GT-Rなどはオーバーハングが長いので、光を鏡に当てにくい。そこで車体の下を通せるよう、ダミーホイールのハイトを上げてもらったのだ。
おかげでフロントとリアは向きを反転させないでゲージを移動させることができ、リアもフロア下で光を通せている。高精度設計ゆえにできることだが、そういったRace Gaugeの対応にも満足。
レースや各種競技、タイムアタックなどの現場で、セッティングツールとして重宝されているRace Gauge。的確な仕上がり、作業時間の短縮というメリットも導入の決め手となっている。
MCRが導入したRace Gaugeは特注品。ダミーホイールの高さを延ばしてもらった。R35GT-Rはバンパーが長いので、通常の高さでは光を通せないからだ。特注により、リアも向きを変えることなく、フロア下で光を通せるようになった
■レースゲージ問い合わせ先/インパルス 神戸市西区南別府1-14-8 TEL 078-939-9516 https://race-gauge.com/