オリジナルレーシング Z33 フェアレディZ「バンプタッチでロールを制御。 乗り心地と走りの両立を狙う手法に注目!」

2023/07/25 15:51

オリジナルレーシング Z33 フェアレディZ

バンプタッチでロールを制御。
乗り心地と走りの両立を狙う手法に注目!

 

 

 

Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/勝森勇夫

 

 

オリジナルレーシング Z33 フェアレディZ

街乗りを考えて、車高調のバネレートや減衰力を低めにセッティングしつつ、サーキットでのロール剛性を高める。バンプラバーでロールをコントロールする手法は、オリジナルレーシングがいま、乗り心地を意識するカスタマーに積極的に提案している手法だ。

 

テストカーは同店のカスタマーカーで、サーキットデビュー仕様をコンセプトにチューニングを進める車両。フットワークはスピリットベースの特注スペックで、バネレートはF:18㎏/㎜、R:20㎏/㎜とサーキットに寄せた構成だ。

 

ただ、ダンパーの減衰力は低めで、足は積極的に動かせる方向性。サーキットでは、一定量から先のロールの制御はバンプラバーに委ねるセッティングで、足の「しなやかな動き」と「コーナーでの粘り」の両立を狙う。

 

 

なお、セッティングはシビアで、「クルマの仕様やドライバーのスキルに合わせて、ある程度調整を重ねる必要があります」と江見知也代表は話す。

 

 

実際、試乗した谷口信輝選手も「足の動きは悪くない。ただ、自身が乗った限り、バンプタッチはしていない様子。それより、L.S.D.が入ってないことが残念。コーナーではタイヤが空転しっぱなしだから、自身的にはサスのセットだしよりもまずは、L.S.D.かな」とコメント。

 

 

タイヤが空転→高いギアで走る必要あり→ロール量が少ななめ→バンプタッチしない、という図式。このセッティングにL.S.D.は必須なのかもしれない。

 

 

 

 

テスト車両は、サーキットデビュー仕様をコンセプトとするカスタマーカー。エンジンはECUチューンのみで本体はノーマル。冷却系はラジエーターのみ、強化品に交換されている

 

フットワークは、スピリットベースのオリジナル仕様だ。スプリングはハイパコでバネレートはフロント18㎏/㎜、リア20㎏/㎜。サーキット寄りのレートだが、レバー比を考えればさほど高くはない

 

バンプタッチを計算したフットワークセッティング。1G状態でバンプまで30㎜のストローク量を確保。コーナーでの、ここから先のロール制御は、バンプラバーに担わせて、粘らせる

 

 

ある程度の車高を確保する必要があるセッティング。バンプラバーを粘らせて使うのは、コーナーリングGが強く、ロール量も大きいサーキットのみ。街乗りに影響が出ることはない

 

 

タイヤ&ホイールは、ヴァリノVR08GP(265/35R18)とAME TRACER GT-V(18×11J inset15)の組合せ

 

 

 

<オリジナルレーシング フェアレディZ (Z33)>

■IQ-ROM■RST製マフラー■ニスモ強化クラッチ(カッパーミックス)■SPIRITオリジナルレーシングspecダンパー(F:18㎏/㎜、R:22㎏/㎜)■エンドレスブレーキKIT(F:6POTキャリパー+370φローター R:4POTキャリパー+340φローター)/MX72プラスブレーキパッド(F&R)■VALINO VR08GP(F&R:265/35R18)■AME GTV(F&R:18×11J inset15)

 

 

 

■オリジナルレーシング 兵庫県姫路市別所町別所1876  TEL079-253-2678

 

 

 






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