アクセルオートコーポレーションがGR86のエアロパーツを開発！ BRZとは明らかに違うサスセッテイングを探求中

2023/01/25 14:09

アクセルオートコーポレーションがGR86のエアロパーツを開発！
BRZとは明らかに違うサスセッテイングを探求中

デモカーでの走り込みをフィードバックしたオリジナルパーツ&コンプリートカー展開をコンセプトに掲げ、GRスープラやBRZでサーキットテストを精力的に重ねてきたアクセルオートコーポレーション。

すでにBRZではハーフタイプのエアロパーツに、痛快な旋回性を備えたフットワークチューンを完成させていた。そしてGR86を新たなデモカーとして投入。空力性能を一層高めるバンパータイプのエアロパーツの開発とともに取り組んでいるのは、GR86とBRZで異なるといわれるサスペンションセッティングの探求だ。

SPLの調整式アームを投入したBRZに対し、GR86はクスコの調整式アームをチョイス。もと々はアーム剛性の違いを検証するためだったが、両車のフィールが想像以上に異なっていたため、一度SPLの調整式アームを与えての比較チェックも行う予定

メーカー間で異なると思われるアーム剛性の検証のため、FRスポーツの魅力の引き出しに欠かせないと考える調整式アームは、BRZに装着していたSPL製ではなく、クスコ製をチョイスした。

ただ、そうした剛性面の違いを踏まえても、BRZで煮詰め上げたセッティングをGR86に施すとまるで別フィール。速さは備えているのだが、シャープに動くBRZに対してGR86はマイルドな動きに感じられたそうだ。

ハーフタイプで引き出した空力性能を上回るべく、アンダーパネルまで徹底的につくり込んで完成させたフロントバンパー。ダウンフォース獲得はもちろんのこと、強度や耐久性もサーキットで入念に確認し、テストを重ねたハーフタイプとともに正式リリースとした

「ダウンフォースが一層強化されたフロントバンパーや、ナックルの素材や投入したアームの違いなどもあるとは思いますが、同じ方向性のダンパーを与えても最適なレートがGR86とBRZでは異なるように感じています。SPLの調整式アームに入れ替えての変化なども含めて、ひとつずつ検証ていきたいですね」とは、タイムアタックからパーツ開発までデモカードライブを担当している野元さん。

こうした検証作業はまだまだ続くが、ハーフ&バンパーのエアロパーツは機能美パーツとして納得のいく仕上がりになったと判断。まずは実戦を戦うデモカーで鍛え上げられた空力の提供から、カスタマーへのフィードバックをスタートさせた。