トラストがGR86用のサブラジエーターを開発中！

トラストがGR86用のサブラジエーターを開発中！

サブラジエーターは小型。取り付け位置は助手席側バンパー内の左端。エンジンの左バンクフロント側につく純正水冷式オイルクーラーとは短い経路で、無理なくつながれている

純正水冷式オイルクーラーの冷却効果を強化する

GR86用サブラジエーターの開発が進行中！！

Text/鈴木 博

 　 GR86には大きく高まったエンジン性能に合わせ、油温を落ち着かせる水冷式オイルクーラーが採用された。トラストが開発を進めるサブラジエーターには、その冷却効果を強化しながら水温も安定させる狙いがある。

もともと備わる純正水冷式オイルクーラーを活かし、手軽に低コストで、ノーマル状態より一段高い冷却効果を狙っている。空冷式オイルクーラーの追加がサーキットスペックとすれば、これはストリートがメインでたまにスポーツ走行会を楽しむ使い方に合うという。

その仕組みは明解だ。水冷式オイルクーラーは冷却水でエンジンオイルの流れるコアを冷やし、水路がラジエーターとつながる。トラストのサブラジエーターコアはその水冷式オイルクーラーとラジエーター間の水路に組まれており、ラジエーターの表面積と容量が増えたイメージとなる。

効率的に冷却水でエンジンオイルを冷やせ、ノーマルラジエーターの負担も減らせるわけだ。撮影日の筑波サーキットは気温が38℃近かった。高回転を多用した連続周回では、サブラジエーター追加時は油温の上がり方がゆるやかになり、ピーク値もノーマル状態より約3℃下がった。データロガーの記録が分析され、テストは次のステージに進む。完成に期待だ！

試作品はアルミコアで流路がターンフロー。パーツ点数はサブラジエーター、配管類と最少。配管は耐圧ホースで固定もバンド留め。装着しやすく、価格も抑えたキット化が進む

■昭和トラスト　トラスト事業部　TEL0479-77-3000　 https://www.trust-power.com/