630psにパワーアップ! アシスト F82 M4がタービン交換後、初の鈴鹿アタックに挑む!!
アシスト BMW F82 M4
630psにパワーアップ! アシスト F82 M4が
タービン交換後、初の鈴鹿アタックに挑む!!
Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/勝森勇夫
鈴鹿でのひさびさのアタック。ドライバーは谷口信輝選手だ。これまでのタイムは、1本目のフリー走行枠であっさり更新。A050(GS)のフレッシュを投入した2本目はまさかの赤旗中断、更新ならず……
「最速のストリートカー」がコンセプト。高速ステージはもちろん、ワインディングでも滅法速いアシストの主力デモカー・BMW F82 M4が、2月22日、ひさびさに鈴鹿サーキットでのタイムアタックに臨んだ。
同車がこれまでに、ホームコースとする鈴鹿でマークしたベストタイムは2分15秒598。これは、タービンがまだノーマルだった600ps仕様時のもので、タービン交換後はこの日が初アタックとなる。30psのパワーアップに加え、ガソリンコレクタータンクの搭載やアームのピロ化など、アップデートされた箇所は他にもある。どこまでタイムを伸ばすかがこの日のハイライトだ。
走行1本目。まずはユーズドのADVAN A050(Mコンパウンド)でコースイン。この時点で早くも2分13秒509と、ベストを大幅更新。そして2本目のアタック本番は、タイヤをフレッシュのA050(GSコンパウンド)に履き換えてコースイン。第1セクターを、1本目のタイムを軽く上回る快調な滑り出し。しかし‥‥‥、ここで思いもよらない赤旗により、このセッションの走行が中止となった。
走行3本目に、再アタックを試みるも、ベストは2分13秒975。走行2本目から履いているGSコンパウンドのグリップ力はすでに下降軌道で、タイムアップは叶わなかった。
「もったいない結果。GSがフレッシュの状態なら12秒入りは確実だった。しっかりコースクリアがとれる環境でアタックしたいなあ……」と、ドライバーの谷口信輝選手も残念そうだ。
エンジンは、タービンをハイフロー仕様のPURE TURBOS STAGE-2 PLUSにチェンジ。ECUをリセッティングし、最高出力630psを発生させる
コレクタータンクは、この日に向けてのアップデートポイント。燃料が半分に満たないと発生する、コーナリングGによるチェックランプの点灯を回避するための対策。少なめの燃料でアタックしても大丈夫になった
排気系は、オリジナルブランド「ラプタ」のアイテムで構成。フロントパイプは、ラプタダウンパイプ。中間以降はラプタエキゾーストシステムF826tbだ。抜けもサウンドも絶品
アシストM4は、ハイスピードコースはもちろん、テクニカルなワインディングの速さも圧倒的。サスはQUANTUM T3-CRベースのオリジナルで、バネレートはフロント16㎏/㎜、リア32㎏/㎜だ
フロントロアアームはオリジナルの調整式。同じくオリジナルアッパーマウントの併用で、フロントのアライメント調整(キャンバーおよびキャスター)を自在にする。高性能タイヤを使いきるには必須
ブレーキはENDLESS Racing MONO6&6rで強化。1.5tを優に突破する重量級だけに、サーキットを走るなら純正ではこころもとない。コントロール性を高めるうえでも有効なチューンだ
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