AT車とは思えない走りの実力!APガレージのF56 MINIが、岡山国際でシェイクダウン
AT車とは思えない走りの実力!
APガレージのF56 MINIが、岡山国際でシェイクダウン
Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/勝森勇夫
シェイクダウンとは思えない走りを披露したAPガレージのF56 MINI(AT仕様)。リアウイングはRKデザイン製。サーキットに映えるレーシーな意匠
このF56 MINIクーパーSは、APガレージが最近チューニングをスタートした、新しいデモカーだ。メインのデモカー(BMW F87 M2 competition)が、高度なチューニングが施されたサーキット専用仕様であるのに対し、MINIはあくまでもストリートコンセプト。普段乗りがラクなAT仕様で、「その気になればサーキットも楽しめる」といスタンスでつくられている。
これまで消化したメニューは、足まわり、ブレーキ、吸排気、ECU、そして補強まで、サーキット走行を不安なく満喫できるチューニングをひととおり。2月5日の岡山国際がサーキットデビューで、「足まわりの細かなセッティングは、まだこれから。本日はそのためのデータ採りです」とAPレーシングの奥村浩充代表。しかし、それでも岡山国際でマークしたベストラップは1分51秒636。シェイクダウンで、なおかつAT車とは思えない好タイムだ。
ちなみに、このタイムの原動力になっているのが、bm3DMEチューニングだ。いわゆるECUチューンだが、このメニューによってF56 MINIは、じつに100ps近くパワーアップする。ハンドリングも、BMWらしい味つけで剛性感たっぷり。足まわりが決まれば、タイムはまだアップすること間違いナシだ。この性能、街乗りしているだけでは絶対にもったいない!
エンジンは、bm3DMEチューニングを受けた291ps仕様。ダウンロードしたデータを、OBD経由でインストールするだけのお手軽メニューで、コストパフォーマンス絶大!
bm3DMEチューンによるパワーアップに吸排気チューンは欠かせない。とくに、ダウンパイプ(触媒)の交換は必須。デモカーのインタークーラーはワグナー製に交換されている
サスペンションはBCレーシングの車高調キット。バネレートはフロント8㎏/㎜、リア6㎏/㎜で、フロントは標準の1㎏/㎜アップだ。ブレーキは、パッドのみディクセルZ typeで強化している
APガレージは、BMWやアウディなど欧州車のサスペンションセッティングを得意とするショップだ。取材車両の車高はー40㎜で、キャンバーはフロント3度半、リア3度。まずはここから、ベストセッティングを探る。タイヤはコスパ絶大のVITOUR TEMPESTA ENZOでサイズは225/45R18の4本通し。ホイールはリーガマスターの18×8.5J inset45を装着している
BAFモータースポーツのKブレースを装着。ハッチバックボディのリアまわりの剛性不足を補う。サスペンションセッティングをしやすくする狙いもあるボディチューン。見るからに頑強なつくり
6 MINIクーパーS(AT仕様)は、中古車価格も値ごろ感が出てきた好素材。普段のイージードライブを捨てきれない、いまどきの走り好きには格好のモデル!
■APガレージ 大阪府摂津市新在家1-14-10 TEL06-4862-7775 https://www.apgaragejp.com/