エスプリ×GXPA16 GRヤリス「これぞビッグタービン仕様の底力。 開発途上にして、鈴鹿2分20秒台をマーク!!」

2022/01/24 16:13

 

エスプリ×GXPA16 GRヤリス

 

これぞビッグタービン仕様の底力。
開発途上にして、鈴鹿2分20秒台をマーク!!

 

Photos/佐藤宏治,加藤智充 Text/勝森勇夫

 

 

HKSのGTⅡ-7460タービンで過給するパワーユニット。現状、制御システムはデータ採取用の仮仕様となる。追加インジェクターは86用を流用。最終ターゲットパワーは450psオーバーだ

 

 

ブーストアップのステップを踏まず、速攻でタービン交換のハイパーチューンドを目指すエスプリのGRヤリス。投入が決定したタービンは、HKSがR35GT-R用として開発したGTⅡ-7460の大風量モデルで、バイパスゲートはウエストゲート式。純正のエキゾーストマニホルードを加工して装着された。

 

純正ECUの解析が思うように進まず、現状の制御システムはデータ採りのための仮仕様。クルマづくりは、まだまだ道半ばという段階だ。それでも、テストを兼ねて参戦した2021年12月2日の筑波スーパーバトルでは1分1秒フラットをマーク。12月22日は、地元の鈴鹿サーキットでテストアタックを行った。

 

タイヤはPOTENZA RE-12DのUSEDを使う。ちなみにエスプリGRヤリスのこれまでの鈴鹿ベストは、クルマのデータ採りを開始した純正タービン×ブーストアップ仕様で記録した、2分25秒フラットだ。

 

 

阪口良平選手によるアタック。開発途上のクルマにつき、途中、警告灯がついたり、強烈な横Gにガス欠症状が現れたりと、予期せぬトラブルの連続。それでもベストタイムは2分20秒375をマーク。最高速は220㎞/hを軽く突破した。

「3800rpmを超えたあたりからのフィーリングは、パワー感とよい、サウンド(アンチラグシステムによる破裂音)といい、ノーマルタービン仕様とは別世界。ハンドリング的には、フロントのスティック現象(つっぱり感)が要改良点だ。フロントの車高を少し上げ、可動域を増やすだけでも、タイヤのグリップ抜けがなくなり、旋回スピードがもっと上げられる」と走行後の阪口選手。GRヤリスはビッグタービンでどこまで速くなるのか。今後も注目だ。

 

 

22㎏/㎜から30㎏/㎜に高められたリアのバネレートは、筑波仕様からの唯一の変更点。筑波でドライバーから指摘のあった、「ブレーキをリリースした際のフロント荷重の抜け」を抑えるためのチューニングだ

 

フットワークはHKSハイパーマックスⅣをベースとしたエスプリス仕様。バネレートはF:16㎏/㎜、R:30㎏/㎜。ブレーキパッドはエンドレスCCRGで強化

 

 

 

 

 

 

インタークーラーはHKSの前置きタイプ、マフラーもHKS。フロントパイプと中間パイプがオリジナル

 

 

ハイパワーを伝達する駆動系はクラッチがORC、デフは前後ともATSカーボンタイプに交換されている。タイヤはPOTENZA RE-12Dで、サイズは265/35R18の4本通しだ

 

 

■エスプリ 三重県鈴鹿市住吉3-19-1 TEL059-370-8080 https://www.esprit.style/

 

 

 






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