新型M4とM2のコンペティション比較『Y’z ONE M4 competition/M2 competition』

2021/09/24 16:12

新型M4とM2のコンペティション比較

 

Y’z ONE M4 competition/M2 competition 

 

 

BMWチューナーとして名高いワイズワン。今回はS58エンジンや8ATなど投入された新型M4コンペティションの実力測定として、先代モデルと同じS55エンジン搭載のM2コンペティションとともにサーキットチェックを行った

 

 

Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/村田純也

 

Y’z ONE M4 competition

 

 

大型グリルで威圧感が増したフェイスのビッグボディと、新開発のS58エンジンや従来型の7DCTから替えた8ATなどといったアップデートが施されてきた新型M4。その進化ぶりを把握すべく、入庫したばかりのM4コンペティションを岡山国際サーキットへ持ち込んだのが、スーパー耐久・ST-ZクラスにM4・GT4で参戦しているBMWチューナーのワイズワンだ。

 

3ℓ直6ターボはそのままに、S55からS58へと進化。M4コンペティションは先代モデル450ps&56.1㎏-mに対して新型510ps&65㎏-mと、大幅なポテンシャルアップが果たされている

 

 

 

「まだ走行2000㎞未満で慣らし運転モードすら解除できていないのですけど、エンジン&ミッションの評価は可能と考えて先代M4同などのS55エンジン&7DCTが搭載されたM2コンペティションと一緒に持ち込みました。ストリートのスピードレンジでは正確に評価できない部分も、サーキットならはっきり見えてきますから」とは片野田代表。

 

 

さて、両車のステアリングを握った松本武士選手によると、「ボディ剛性が引き上げられてステアリングレスポンスが高まったからか、車重が増えているはずなのにクルマは軽く感じますね。また、先代モデルは攻め込んだ際のオーバーステアの収束で大変でしたが、新型はステアリングを切り込めば簡単に曲がっていくといってよいぐらい、コントローラブルで安定しています。S58は慣らし制御が介入していたので詳細に評価できませんけど、パワー&トルクいずれも不満は一切なし。先代の7DCTよりも高レスポンスな仕上がりで痛快になった8ATといずれも、完成度が大きく引き上げられていますね」とのこと。

 

コントロール性の高さを備えたハイパフォーマンス車両と評価された新型M4を、BMWチューナーとして名高いワイズワンがどのような魅力引き出しを図っていくのか期待したい。

 

7DCTから8ATとなった新型M4。ストリートからサーキットまでチェックを終えた片野田代表は、「AT任せにしてもシフト制御がとにかく賢い。これならシフトはATに任せてハンドリングに専念するのもあり」と好評価を下していた

 

今回はタイヤだけでなく、ブレーキパッドすら替えていないフルノーマル状態でチェック。ブレーキは問題なかったが、タイヤに関してはサーキットで超ハイパフォーマンスをロスなく引き出していくことを考えればグリップ面で少しもの足りなかった

 

 

Y’z ONE M2 competition

 

先代M4と同じS55エンジン&7DCT搭載ということで、比較車両に持ち込まれたM2コンペティション。ノーマルからフットワークチューンとネオバAD08Rを与えただけの車両だったが、「ホイールベースの関係でノーマルだとM4以上にじゃじゃ馬感が強いハズなのに、しっかりトラクションが掛かる弱アンダーセッティングで思う存分攻め込める車両に仕上がっていました」と松本武士選手。素材の魅力を必要最小限の手数で引き出していくワイズワンなら、このM2と同じように新型M4も最適化していくだろう

 

 

 

■Y’z ONE 本社&カーケアセンター 兵庫県西宮市丸橋町8-100 TEL 0798-78-2201

カーセールス ショールーム 兵庫県西宮市上大市4-15-1 TEL 0798-57-2221

http://yz-one.com

 






  • Amazon特別プロモーション