ゲラン051Rを履くカスタマー目線のタイムアタック仕様『AGENT ZN6 86』

2021/09/24 15:50

ゲラン051Rを履くカスタマー目線のタイムアタック仕様

『AGENT  ZN6 86』

 

 

86専門店として車両販売や買い取り、各種カスタマイズを手がけるエージェントは、長綱伸泰代表自らデモカーで精力的に走り込む。2台用意するデモカーのうち、今回はタイムアタック仕様を紹介!

 

 

Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/村田純也

 

AGENT  ZN6 86

 

岡山県で86/BRZ専門店を展開しているのが、オートディーラー・エージェント。チューニングからドレスアップまで厳選した車両販売を行うだけでなく、予算や走行ステージに応じた中古車コンプリートの製作販売や購入後のメンテ&追加カスタマイズまで手がけるプロショップだ。

 

さて、専門店としてのノウハウを日々鍛え上げるため長綱代表が精力的に取り組んでいるのは、86の2台のデモカーによるタイムアタック&ドリフト。ここでは岡山国際サーキットに持ち込まれたタイムアタック仕様の86を取材。ただし、デモカーといってもチューニング内容としては、カスタマー車両と大きく変わらないという。

「メインコンセプトは車検対応パッケージで、走りを楽しみながら速さへ結びつけていくことであり、セッティング出しの過程で構築したノウハウやアイテム評価をカスタマーにフィードバックできればと考えています」と長綱代表。

 

 

そのためタイヤチョイスひとつにしても、一発の速さが期待できるA052やRE71RSなどではなく、お手頃価格でロングライフかつ連続周回でも安定したグリップ性能と評価したゲラン051Rなのだ。

リーズナブルさとロングライフでチョイスしたゲラン05Rは、周回を重ねても熱誰しにくい安定性が走り楽しむカスタマーにうってつけと評価する。265サイズではオーバースペックでロスが生まれていると判断し、255サイズでのデータ収集をスタートさせた。

 

 

なお、今回は以前投入した265/35R18だとパワーが限られるNAチューンでミスマッチと考え、255/35R18にサイズを変更してフィールチェック&アタックへ取り組んでいた。

 

最新のコンペティションアイテムを惜しみなく使った車両メイクとプロドライバーのコンビネーションで引き出していく限界領域の速さも見逃せないが、これからサーキットを楽しもうと考えているカスタマーにとって役立つのは、同じ目線の作り込みで引き出されていく速さや楽しさだろう。

 

導入予定という新型86含め、オートディーラー・エージェントがデモカーで日々鍛え上げているノウハウは見逃せない。

 

まずはエンジン本体ノーマルのNAチューンで1分48秒台がマークできるパッケージを確立していき、そこからS/Cといった過給器チューンを予定。フラッシュエディターもプリインストールされたデータを使い、誰もが気軽に真似できるメニューでまとめている

 

 

まずはデモカーで使用し、軽さや性能を評価したメガライフバッテリー。86/BRZの魅力をさらに引き出すために必須と判断し、現在は正規販売店となっている

 

走り込んださいの安定性を最重視し、ブレーキはフロント4POT、リア2POTのプロジェクトμのキャリパーを投入。パッドは初期制動力の強さよりもコントロール性重視でHC-CSをマッチングさせている

 

 

 

回頭性の高さとトラクション性能の両立を図るフットワークはDG5ダンパーキットで構成。フロントをストロークさせて旋回性の高さへ結びつけようと、14㎏/㎜から13㎏/㎜にレートダウンしている

 

 

 

 

 

リップスポイラーとGTウイングは、車検対応サイズで施す空力チューン。現状は不足するフロントのダウンフォースを前傾気味の車高でカバーしているため、GTウイングレスでの再セッティングも視野に入れて取り組み中だ

 

 

 

 

 

■エージェント 岡山県岡山市北区横井上200−4 TEL086-368-1179

 






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