ティーズスタイルがブーストアップ仕様のTC-SSTで筑波タイムアタックへトライ!

ティーズスタイルがブーストアップ仕様のTC-SSTで

筑波タイムアタックへトライ!

 

Photos/加藤智充,清水良太郎  Text/村田純也

 

 

歴代エボを手がけてきたティーズスタイルが、12月の筑波スーパーバトルへエボXで参戦予定。TC-SSTのブーストアップでどれだけの速さを引き出せるか挑戦するため、鈴鹿にストリート仕様を持ち込んでテストを開始

 

 

T’z style CZ4A ランサーエボリューションX

 

交換するだけで車両本来の性能を引き出すマジカルヒューズの開発だけでなく、ランエボチューナーとして歴代モデルを精力的にセッティングしてきたティーズスタイル。今回鈴鹿へ持ち込んだのは、最近デモカーへ迎え入れたばかりとなるエボX・TC-SSTだ。

 

 

「レスポンスよくシフト可能なTC-SSTはブーストの落ち込みが少なく、ブーストアップ仕様でも2.2ℓ&タービン交換のエボⅨより速いんです。生産終了となったいまもユーザーからの人気は衰えませんし、エボXの速さを証明すべくブーストアップのストリート仕様で筑波1分切りを狙ってみることにしました」(ティーズスタイル 棚橋健之 代表)

 

ブーストの落ちが最小限に抑制できるTC-SSTならノーマルタービンで筑波1分切りは可能と判断し、ブーストアップ仕様で挑む4B11。アタックへ挑むと思えないほど、ノーマル然としたエンジンルームだ

 

 

 

今回のテスト走行ではタイムの数値自体には一切こだわっておらず、アタックを担当するレーシングドライバー銘苅 翼選手とのディスカッション兼ねた車両の粗出し作業がメイン。これまで培ってきたノウハウでTC-SSTのフルード温度対策、タイヤチョイスにフットワークと、速さを引き出すためのポイントを掌握していることもあって、「当初はぶっつけ本番も考えていた」そうだが、課題再確認のためテスト走行へ取り組んだ。

 

 

 

 

ちなみに、ブーストアップ仕様は車検対応をコンセプトにしつつ、380〜400psへ仕上げる予定。そのポテンシャルをロスなく伝えるタイヤはポテンザRE-12Dなどへ変更するが、あくまでもカスタマー車両の延長線上で速さを引き出すことを図っていく。オーソドックスな仕様でさらりと速さに結びつけようとするティーズスタイルの挑戦には要チェックだ。

 

TC-SSTはステアリングのパドルでレスポンスよくシフトチェンジすることが可能。乗り方次第でブーストが掛かりっぱなし状態となるため、ハイチューンドなエボⅨよりもタイムが狙える

 

 

 

スポーツ走行で懸念されるフルードの温度上昇は、追加クーラーを備えなくても高温耐性に優れたオリジナルフルードでカバーが可能と判断。500〜600psなら問題なく対応できる自信作だ

 

 

使い勝手を崩さずに速さへ結びつくポイントのブラッシュアップ術も見所のひとつ。重量物となるバッテリーは軽量かつ高性能なメガライフバッテリーを純正からサイズダウンして投入

 

 

オリジナルのダンパーキットこそ投入したが、キャンバーだけでなくタイヤもストリート仕様のままでテスト。フェンダーをワイド化せずとも、10.5J×18・15付近で275や285サイズが狙っていけると考えている

 

 

■ティーズスタイル 岐阜県岐阜市日野南9-2-21 TEL 058-248-5852  https://www.tzstyle-racing.com/

 

 






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