TMワークスがR35鈴鹿最速の座を射止めるため タイムアタックシーズンに向けたテストに着手!

2021/07/25 23:29

「R35GT-R鈴鹿最速」の座を射止めるため

タイムアタックシーズンに向けたテストに着手!

 

Photos/加藤智充,清水良太郎  Text/村田純也

 

鈴鹿でのR35最速を目指し、TMワークスがシーズン前のファーストテストを敢行。NOS噴射の有効性やフットワークの方向性を探るべく、山田英二選手とタッグを組んで4.3ℓ×GT900の1000ps仕様を走らせた。

 

TMワークス R35GT-R

 

気温や天候といった不安定要素と向き合いつつ、最速を狙っていくタイムアタック。極限領域のトライはわずかにセットが外れただけでも大幅タイムロスとなってしまうため、R35鈴鹿最速狙うTMワークスはテストを開始。早くも年末に焦点あわせている。

 

 

 

 

 

 

なお、最速アタックへ挑むR35はナンバー付きストリート車両でありながら、4.3ℓ×GT900によりブースト1.8㎏/㎠時では1000psに達するハイチューンドだ。必要最小限の空力チューンにとどめた現状でも鈴鹿2分8秒という好タイムをマークしているが、昨シーズンに記録更新された鈴鹿のR35最速タイムは2分4秒218。そこで今回はストレートの全開領域強化とフットワークの最適化をテーマに掲げ、本番でステアリング握るターザン山田選手と鈴鹿でテストを行った。

 

 

 

百戦錬磨のチューナーとドライバーがオフシーズンから煮詰めるセッティング。車両を完成度高い状態へ持ち込むだけでなく、走行データを蓄積することで、アタック時の現場での変更といった対応の指針となる

 

「最速狙いならGT1000ですが、全開&200㎞/h以上の領域でNOSを噴射させたGT900のワイドレンジ化をチェックしにきました。また、フットワークは普段使いとアタックでスプリングレートを変えているので、そのセット確認も兼ねています」(TMワークス 浜原代表)

 

 

 

ちなみにNOS噴射を確認した走行1本目でトラクション抜けのタイムロスが顕著だったため、レート変更やフレッシュタイヤ投入といったメニューは中止して2本目、2&3本目は車高や減衰力の確認へ専念。次のテストに向けた課題を明確にしていった。

 

多彩なR35チューンドを生み出してきたベテランチューナーと、タイムを削るための方向性探求に長けたベテランドライバー。オフシーズンから万全の態勢でセッティング作業へ取り組みだした強力タッグがどこまで速さを突き詰めていくのか、現在から目が離せない!

 

 

4.3ℓ×GT900で1000psを発揮させるが、GT900だとトップスピードで少し厳しい。そこでドラッグで効果的なNOS噴射をサーキットアタックに応用してみたが、300㎞/hオーバー達成は少し厳しそうだった

 

 

 

 

 

アタック時は助手席などを外して軽量化へ取り組むが、基本仕様は変えることなく普段使いからサーキットまでこなしていく。R35最速タイムへ挑むナンバー付きストリート車両の活躍に期待したい

 

 

ストリートの普段使いはフロント20㎏/㎜&リア18㎏/㎜としているが、鈴鹿サーキットやフュージャーA 7投入にベストなレート設定がどこにあるのかをチェック。フロント26㎏/㎜&R22㎏/㎜をベースに、重要課題となったトラクション確保へ取り組んだ

 

 

アタックシーンでヒートアップするダウンフォース強化だが、ストリート車両にこだわって必要最小限の空力パーツで構成。4WDバランスやフットワークのセッティングでトラクションを追求していく

 

 

 

 

 

 

■TMワークス 石川県小松市長崎町1-101 TEL0761-58-1038 https://tm-works.win/

 






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