ラジアルよりも出費減!?アライズが Sタイヤ照準のRX-8チューンを開始! !

2021/07/25 23:32

ラジアルよりも出費減!?

アライズがSタイヤ照準のRX-8チューンに着手! !

 

Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/勝森勇夫

 

アライズモータースポーツ SE3P RX-8

 

アライズモータースポーツがRX-8のデモカー開発をスタート。いまとなってはラジアルよりも出費が抑えられる「Sタイヤ」照準でチューニング。まずは足まわりとL.S.D.セッティング。タイヤ選びに迷う読者は必見!

 

左はSタイヤ(セミレーシングタイヤまたはセミスリックタイヤの略称)であるADVAN A050。右はいまやハイグリップラジアルの定番となっているADVAN A052。ブレーキパッドは要変更のポイントだった。ラジアル仕様だったベース車のパッドはSタイヤの特性に合わない。ショルダーの丸いSタイヤと角ばったラジアル。比べてみると設計の違いは歴然

 

 

 

アライズモータースポーツが、RX-8をベースとした新しいデモカー開発に着手した。コンセプトは、「Sタイヤ照準で仕上げる走行会仕様」で、プロジェクトの一番の狙いはカスタマーの負担軽減。

 

「タイムにこだわるなら、今どきのサーキット用ラジアルよりもSタイヤの方が耐久性があって、かえってランニングコストが安くつく。サーキット走行会仕様のもうひとつの選択肢として、つくってみることにしました」とは近藤猛嗣代表の談。

ベース車両は走行距離19万キロ超えのRX-8(前期型)。エンジンはコンディションチェックのみを実施したノーマル仕様だ

 

ベース車両のRX-8(前期モデル)は、走行チューニングは基本的にタイヤとフットワーク、そしてデフやブレーキといった要所のみ。エンジンはノーマルのまま、空力にも頼らずに、どこまでタイムが伸ばせるかを試す計画だ。

 

 

タイヤは、いまどきのサーキットラジアルよりもロングライフが期待できるSタイヤ。銘柄はADVAN A050(Mコンパウンド)でサイズは一般的な265/35R18を4本通しで履く。足まわりはオリジナルのclassAサスキット。アライメントを含めベストセットを追求する

 

 

 

 

セミレーシングとなるSタイヤは、ラジアルとは根本的に設計が異なるため、アライメントも、それに合わせたセッティングが必要になる。フロントのキャンバーは2度からスタート。ラジアルよりもかなり立て気味だ

 

デフはOS技研のデュアルコアをセット。ウイングはノーマルのまま、メカニカルグリップのみでタイムアタックを図る計画だ

 

 

空力に頼らないクルマづくりのため、デフは車輪が浮いても確実にロックする、OS技研のデュアルコアLSDをセット。

ちなみに、シェイクダウンとなるこの日のベストタイムは、まだまだセッティング途上にして、1分46秒659。今後の展開に注目だ。

 

 

 

 

■アライズモータースポーツ 兵庫県姫路市広畑区西夢前台6-5 TEL079-228-2925  http://www.arise-sports.com/






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