DCCDに見るD型の進化〜新型WRX STI〜
2017/08/08 11:27
- CATEGORY : コラム
WRX STIがマイナーチェンジを実施。D型が登場した。
D型ではフロントマスクが変更。冷却効率向上のためのフロントグリルの開口部が拡大され、
それに併せてラジエーターファンの出力向上が図られている。
EJ20エンジン自体に変更はない。
D型のトピックスとしては、DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)の改良だ。
従来は電磁式L.S.Dと機械式L.S.Dの組み合わせだったのが、全域を電子制御式L.S.Dに進化させた。
従来は機械式L.S.Dが常にイニシャルトルクをかけている構造で、旋回性よりも姿勢の安定性を重視していた。
そのため直進性が強く、時には曲がりにくさとして感じられていた。
しかし、D型ではフル電子制御化により、コーナリング状況に応じてより細かくセンターデフを制御。
旋回時の締結力を弱くすることで、旋回初期のアンダーステアや、
コーナー立ち上がりのプッシュアンダーを改善している。
レブスピード9月号では、ジャーナリストの斎藤聡がD型を試乗インプレッション。
新電子制御DCCDの乗り味の違いを先代C型と比較するとともに、
新たに装着されたブレンボ6ポットキャリパーのタッチやコントロール性なども詳細にチェックしている。
DCCDの変更にあわせて、前後サスペンションのバネレートや減衰力の変更、リアスタビライザーの小径化なども行われた。
D型の進化については、レブスピード9月号のレポートを見て欲しい。
http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=9668