岡山国際1分38秒台を目指す純正フォルムのR32 GT-R「ウエストスポーツが施したタイム短縮の有効チューンとは⁉」
2026/03/19 15:03
- CATEGORY : GT-R(R32/33/34)
- TAG : GT-R ウエストスポーツ BNR32
WASTE SPORTS
岡山国際1分38秒台を目指す純正フォルムのR32 GT-R
ウエストスポーツが施した
タイム短縮の有効チューンとは⁉

WASTE SPORTS 永井R32 GT-R
空力パーツやワイドボディに頼らず『純正然』のフォルム、ナンバー付きでの岡山国際サーキット1分39秒台を誇る永井孝浩さんのR32スカイラインGT-Rは、かつてのN1仕様同等となる1分38秒台を目指している。
そんな永井GT-Rにウエストスポーツが施した最新のアップデートは以下のとおり。最大のトピックは、高回転域でのパワーの伸びの向上を狙ったシリンダーヘッドまわりの仕様変更とコーナー脱出時にフロントへしっかり駆動を掛けるためのフロントL.S.D.の追加となっている。
前者は単なるピークパワーの上積みではなく、岡山国際でラップタイムを削るための『実戦的な速さ』を追求。低回転域からのレスポンスのよさも損なっていない。後者は『FRみたいに向きを変えて曲げられる4WD』から『よりフロントで引っ張るように立ち上がれる4WD』に進化を図った。

TOMEI 2.8ℓキットを組み込むエンジンはヘッドまわりをアップデート。HKS V CAMはStep1からStep2にバージョンアップ。吸排気の見直しで高回転域の伸びを強化し、レブリミットは8000rpmに設定

試乗を行ったレーシングドライバーの阪口良平は「低回転からの吹け上がりがよく、ラグも感じない。高回転だけでなく、低回転域から力強い加速が得られる」とコメント。
フロントL.S.D.を備えての駆動系セッティングについては、今回、タイムアタック用のADVAN A050ではなく、雨になるかもということで履いてきたADVAN Sport V107との組み合わせということで、「明確にはわからなかった」としながらも「フロントで掻き出している兆候も感じる」とのことだった。
実走でのデータ収集とそこからのセッティングの詰めは必要になるだろうが、ターゲットタイムに近づいたことは確かだ。

<おもな仕様内容>
■TOMEI 2.8Lキット/ロストワックスエキマニ/Φ80マフラー ■HKS V CAM STEP2/強化スプリング/GTⅢ RSタービン/Rタイプインタークーラー/F-CON V Pro Ver.3/EVC 5 ■HPIアルミ3層ラジエーター ■HKS オイルクーラー+DRL オイルクーラー ■ATSカーボントリプルクラッチ/カーボンLSD 1.5way (F/R) ■R34 GT-R用ゲトラグ6速MT ■ファイナル4.111 ■Aragosta車高調キット(F 17 kg/mm R 12 kg/mm) ■調整式アーム ■フルピロブッシュ ■Bremboキャリパー(F/R)/ENDLESSブレーキパッド F SC43 R CC-Rg ■タイムアタック用ADVAN A050 265/35R18 ストリート用 ADVAN Sport V107 265/35R18 ■VOLK RACING TE37 SL (18×10.0J inset 22)■11点式ロールゲージ ■BRIDEバケットシート

純正のフォルムにこだわり、空力パーツに頼らず、1分38秒台を目指すのが永井さんのコンセプト


HKS GTⅢ RSタービンを軸とする610ps仕様。低回転からのレスポンスと高回転の伸びを両立し、岡山国際でのさらなるタイム短縮を図る。パイピング類もすべて新調している



エアコンを取り外し、オイルクーラーを追加。2基掛けのシステムで走行距離18万kmのRB26を熱から守る。ラジエーターはHIPのアルミ3層タイプで、連続周回もこなせる鉄壁の冷却系を構築

フロントL.S.D.の追加と合わせ、アテーサ制御も見直して、コーナー脱出時の前輪の駆動力を高める。ミッションはゲトラグ6速MTに換装済みだ

雨予報もあったので、この日はタイムアタック用のADVAN A050ではなく、ADVAN Sport V107で走行。サイズは265/35R18だ
■ウエストスポーツ TEL 084-981-5061 広島県福山市新涯町4-2-46
Photos/稲田浩章,清水良太郎 Text/勝森勇夫



