フォトグラファー益田和久の写真でお届けする SUPER GT 2025 Photo Gallery 4/13 OKAYAMA GT 300km RACE
フォトグラファー益田和久の写真でお届けする
SUPER GT 2025 Photo Gallery
4/13 OKAYAMA GT 300km RACE
Photos/@Kazuhisa Masuda
フォトグラファー益田和久(日本レース写真家協会所属)の写真でお届けするSUPER GT 2025 Photo Gallery。4月13日に岡山国際サーキットで催された開幕戦OKAYAMA GT 300km RACEをお届けしたい。
当日はレース途中までウエットという難しいコースコンディションの中で激しい戦いが繰り広げられた。
スタートはセーフティカー先導4周を経て、追い越し可能に。しかし、その直後に1コーナーの立ち上がりで#38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)がスピン。後ろにいた#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)と接触。これを回避しようとした#12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)もコースアウト。赤旗が出て、一時中断となった。
セーフティカーの先導でレース再開。11周目から追い越し可能となったときに、2位につける#1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)の坪井が、トップの#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)の福住を捉え、順位が入れ替わった。
その後、ドライバー交代が行われるタイミングでも路面はウエットのまま。GT300はともかく、GT500の各車はウエットタイヤを選択するしかなかった。
次第に天候が回復し、路面も乾いていく中、#100号車が2度目のピットインを敢行。スリックタイヤに履き替えてコースに復帰。次第にタイムを上げていく。それを見てトップの2台もスリックタイヤに交換。14号車は62周目、1号車も64周目にピットに入った。
66周目に#19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)がアクシデントでコースオフ。4度目のSCが導入された。再開されると、1号車は再び2位以下を突き放し、トップチェッカーを受ける。
そして、14号車を抜いた37号車が2位でゴールしたものの、#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)のコースアウトの原因となる接触を犯したとみなされ、タイムペナルティを課された結果、6位に降格となった。
優勝は#1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)。ディフェンディングチャンピオンの貫禄を見せた。2位は#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)で、3位は#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)となり、TOYOTA GR Supra GT500が表彰台を独占。
Honda CIVIC TYPE R-GT勢では、いち早くスリックタイヤに履き替えて、猛然と追い上げた#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が最上位の4位。
GT300はスタート直後に予選2位スタートの#777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)が、ポールポジションの#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)をかわしトップに浮上。
最初の赤旗中断後は777号車がリードを広げる一方、2位の4号車の背後に#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が迫ってきた。14周目にGT500車両のコースアウトにより、2度目のSCが導入される。
リスタート後は777号車と4号車とのバトルで2台は接触。777号車はコースアウトでグラベルにストップ。トップに立った4号車もドライブスルーペナルティを課せられて、トップ争いから脱落となった。
そんな状況下でポジションを上げたのは、4番手スタートの#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)の菅波だ。29周目に61号車を抜き、2番手に浮上、4号車がペナルティのためピットへ向かうと、トップに躍り出た。一方、61号車は少しずつポジションを落とし、代わって予選12位から好ペースで追い上げる#18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)が浮上。
早めにドライバー交代を行ったチームはその多くがレインからレインへのタイヤ交換を行う。しかし、トップの65号車はタイヤ交換なしでコースに復帰。一方、ペナルティでポジションを落としていた4号車がスリックタイヤに履き替えると、その後は続々とスリックへ。46周までピットインを引っ張っていた18号車もドライバー交代でスリックに交換。
ウエットタイヤで走り続けた65号車は再度のピットインでスリックタイヤに。そこで18号車がトップに躍り出た。65号車は2位を走行。3位には#26 ANEST IWATA RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/安田裕信)がつけた。ピットインを引っ張り、その際にスリックに交換した組だ。
終盤はほぼドライとなり、ペースを上げた65号車(蒲生)が18号車(小林)の背後に接近。71周目に2台は接触し18号車はコースアウトしてしまう。再びトップに立った65号車だが、接触により5秒のタイムペナルティが課される。しかし、ハイペースを維持する65号車と2位を走る26号車との間隔は縮まらず、十分なマージンを蓄えたまま、65号車がトップチェッカーを受けた。
優勝は#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)で、2位は#26 ANEST IWATA RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/安田裕信)が初の表彰台。3位はリスタート後、猛烈なペースで追い上げた#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)となった。