岡山国際サーキット1分48秒台をマーク! アルテックス NCロードスターの速さの秘訣とは
岡山国際サーキット1分48秒台をマーク!
カープロデュース アルテックス NCロードスターの速さの秘訣とは
カープロデュース アルテックスが手掛けるNCロードスターが、岡山国際サーキットで1分48秒8を記録。ベストタイムを一挙に2秒以上縮めた。ちなみにこのNC、デモカーではなくカスタマーカー。さらに、プロではなくオーナー自身がステアリングを握って出したタイムだ。
アルテックスの松野拓也代表によると、大幅タイム短縮の要因は仕様変更した足まわり。
「ハンドリング特性を、これまでのレスポンス重視から、スタビリティ優先へと変更しました。具体的には、フロントのバネレートを下げて、ショックの減衰力も初期の動きが穏やかになるよう調整しています。心理的な不安感も減るので、コーナーへのアプローチ速度やコーナリングスピードが高まり、結果としてタイムが伸びたようです」と分析する。
さらに、フットワークでは、ブッシュがフルピロ化されたこともポイントで、狙いはドライバーにクルマの動きをわかりやすくすること。的確で無駄のない操作は、クルマの挙動を正確につかめてこそ、というわけだ。
エンジンはハイカム+ECUセッティングによる220ps仕様。そのパワーを安心して引き出せるようになった好フットフットワーク。
「悪くない。ただ、サスはもっとロールさせても大丈夫。そのほうがロードスターの楽しさがより引き出せるはず」とは岡山国際サーキットで試走インプレッションを行った山田英二の談。1分50秒の壁を大きくきってなお、アルテックスNCの伸びシロはまだまだあるという。
山田英二が走りをチェック。「方向性は悪くないが、足はもっと動かしたい。そのほうがロードスターの走りの楽しさが引き出せるし、タイムも伸びるはず」とアドバイス。
ジールの車高調ベースで仕上げた足まわり。バネレートはフロント10㎏/㎜、リア10㎏/㎜で、ピーキーな動きを抑えたセッティング。ブッシュをプルピロ化し、クルマの挙動をつかみやすくしているところがポイント
ブレーキは、RX-8の純正システムを用いて強化。なお、RX-8用のブレーキシステムは、TypeSではなく標準仕様(ローター径300φ)がNCロードスターにはベストマッチ
エンジンは、カムをノガミプロジェクトのRタイプにチェンジ。ECUチューンとの合わせ技で、220psのパワーを獲得。サーキットでの速さにこだわった、パワー重視のキャラクターだ
排気系の高効率化は、松野代表が「MZR型エンジンの出力アップに必須」と語るメニューだ。取材車両のエキマニは、HKSの「ヘッダー+キャタライザー」のセットアイテム。マフラーは柿本改を装着
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