GR Garage Netz群馬 G’ SPiCE「2023年のPN1クラスに挑むMXPA10ヤリス」全日本ジムカーナ車両筑波タイムアタック
2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介
全日本ジムカーナ車両タイムアタック
GR Garage Netz群馬 G’ SPiCE MXPA10 ヤリス
ドライバー 斉藤邦夫
タイム 1’10.124
タイヤ ADVAN ADVAN A052(F 195/50R16 R 195/50R16)
全日本ジムカーナ 2023年PN1クラス参戦
手軽にジムカーナ参戦できる2023年の新クラス「PN1」に挑む
ベース車の提案となるMXPA10ヤリス
■車両重量 991kg ■Moty’s M113エンジンオイル ■ATS メタルL.S.D.( 1.5way)■Moty’s M509Sギアオイル ■KYB リアルスポーツダンパー ■クスコ スプリング(F 8kg/mm) ■KYB スプリング(R 5kg/mm)■KYB アッパーマウント(F) ■プロジェクト・ミュー レーシング333(F) スポーツシュー(R) ■プロジェクト・ミュー BF-6フルード ■VOLK RACING TE37 SONIC(F 16×7.0J 25 R 16×6.5J 38)
1.5ℓクラスの全日本ジムカーナではNDロードスターの戦闘力が強すぎてNDのワンメイク状態。FFスポーツコンパクトで参戦する人がいなくなってしまった。
NDをベースに競技車両に仕上げると約350万円。「もっと手軽な価格で始められる車種による参戦で、モータースポーツの普及に貢献したい」という考えから、PN1クラスに全日本ジムカーナに出場できる車両開発を始めた。
ヤリスのベースグレードなら競技車両に仕上げても約250万円と安く走り出せる。
2023年レギュレーションでFRとFFが別れ、新たにFF車の「PN1」クラスが誕生する。このクラスにGRガレージ ネッツ群馬が競技車両を製作して、斉藤邦夫選手がドライバーとして参戦し、盛り上げてくれる。1.5ℓccまでのFF車なら参戦可能なので他メーカー車の参戦もあるかもしれない。2023年の開幕が今から楽しみだ。
2023年PN1暫定仕様として一番上の「Z」ベースに製作したため、車両重量がやや重い。実際にはベースグレードを使用して約20kg軽量な車両重量1020kgとなる予定だ。改造箇所はタイヤ、ホイール、サスペンション、ブレーキ、LSD、ピロアッパー、ストラットバーの変更が認められ、エンジン、マフラーはノーマルというレギュレーションだ。カップカーはLSDが装着できないが、こちらはLSD装着でトラクションが効いた走りで今回は1分10秒124をマーク。
直列3気筒1500ccで最高出力120ps/6600rpm、最大トルク14.8kg-m/5000rpm、ボア×ストローク=80.5×97.6mmとロングストロークタイプらしく、低回転から十分にトルクが出ており、誰でも乗りやすい特性
KYBリアルスポーツダンパーに、フロントスプリングはクスコの8kg/mm、。リアスプリングはKYBの5kg/mmを組み合わせる。フロントはKYBのアッパーマウントを装着
ブレーキはプロジェクト・ミュー(F レーシング333 R スポーツシュー)を装着。A052のタイヤサイズは比較的安価な195/50R16なのがありがたい。ホイールは軽量なTE37ソニックだ
スパルコのフルバケットシートとサベルトのセンターバックル式ハーネスが装着されていた。正確なドライビングと万一に備えて安全装備は欠かせない
「派手なカラーリングにしている理由は、走る人の気持ちを高揚させ、見る人たちにも楽しんでほしいからです。NAで120psとパワーが控えめなFFなので、誰が乗っても操る楽しさを味わえ、破綻しにくいのもメリット。タイヤはジムカーナ規定で185からワンサイズ上げた195/60R16のA052でコントロール性が高い。ローコストで参戦できて、運転は比較的イージー! 手頃な入門車がなければ、モータースポーツの人口は増えません!」(斉藤邦夫 選手)