エスコート CT9A ランエボⅨ「車両重量 1152kgで1100ps!筑波50秒切りを目指す最速のチューンドエボ」REVSPEED筑波スーパーバトル2022
2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介
ESCORT
CT9A Lancer Evolution Ⅸ
エスコート
CT9A ランサーエボリューションⅨ
筑波50秒切りを目指す
最速のチューンドエボ
タイム 51.170
クラス オープン-4WD
ドライバー ファイヤー安藤
タイヤ ADVAN A050 G/S (F&R 295/35R18)
■車両重量 1152kg ■最高出力 約1100㎰ ■ブースト 2.8kg/㎠ ■Bulletレースエンジニアリング 2.ℓブロック ■ARIAS ピストン ■SPLコンロッド&クランク ■GCG G35-1050タービン ■ESCORT 48φエキマニ ■東名パワード カムシャフト ■モーテック M150 ■ボッシュ 電子スロットル ■HKS 100㎜インタークーラー ■ESCORT 100φチタンマフラー ■ホリンジャー シーケンシャルドグミッション ■オーリンズ ダンパー ■HALスプリング ■ESCORT ワンオフアーム ■エンドレス モノブロックキャリパー(F:6POT R:4POT) ■RPS カーボンローター&パッド ■ENKEI NT03RR (18×12J) ■ESCORT ドライカーボンエアロ/GTウイング
全国の主要コースでレコードタイムを保持するファイヤー安藤のエボⅨ。昨シーズンは、アンダー鈴木S15シルビアが保持していた筑波最速タイムを塗り替える50秒179を記録。次なるターゲットは前人未到の筑波50秒切りだ。
車両の仕様をおさらいしておこう。2.3ℓ仕様のエンジンはビレッドブロックで強化したうえでGCG G35-1050タービンを合体。NOSも追加する。制御はモーテックM150で、最大ブースト圧2.8kg/㎠時の最高出力は約1100㎰だ。
外装はドライカーボン製の空力パーツをワンオフ製作。高速コーナーでの安定性を高めるが、さらなるタイム短縮を図るべく足まわりの見直しを実施。低速コーナーでのタイム短縮を狙い、バネレートは落とす方向に。併せてブレーキバランスの見直しも実施した。今回は点火系のトラブルに見舞われるも51秒170を記録。目標達成は叶わなかったものの圧倒的な速さをみせつけた。
ドライサンプ仕様の4G63ユニット。過給圧の立ち上がりを補う目的で使用していたNOSは、Gが掛かっているときは噴射を止めるなど、より緻密に制御するように変更された
モーテック・ダッシュロガーやオルガンペダル、スポーツABSなど、高性能なレース用パーツが採用される。トランスミッションはホリンジャーで、パドルシフト化も実施
オーリンズベースの車高調は、バルブから作り直すことで減衰特性を見直し、調整幅を広げている。低速コーナーを重視したセッティング。ストロークセンサーも装備する
フロントにカーボン、リアは鋳鉄と異なる素材のローターを使用するためリヤの温度が上がりにくいが、アタック時に最適な温度に調整できるようシステムをつくり変えた
参戦においてチューナーがチャレンジしてきたこと
「筑波はボトムスピードが低いので、立ち上がりでかなりパワーを使います。ブーストを高めていますが、火花が付いてこれずエンジンを壊わす原因になっていました。そこでインマニまわりの仕様を大幅に見直しています。インジェクターを8本ドライブから4本ドライブに。ポートに近い位置に移設したほか、NOSデリバリーパイプも等長化。各ポートの近くに噴射して、ヘッドやピストントップが冷えるようにしています。点火系の強化も図っています」(エスコート 塩原 浩代表)
ドライバーはこの車両をどう走らせた?
「エンジンやエアロなどの基本構成は変わりませんが細かい仕様をイチから見直してきました。例えばタイヤはフージャーからアドバンA050G/Sに。トレッドを削ることでステアリングの応答性が早くなりました。またブレーキはアタック時に前後ローターの温度が最適になるようにマネージメントしています。クルマの仕様は詰まってきていますが、気温や路面、車両やドライビングなど、すべての条件が整わないと50秒切りは難しいですね」(ファイヤー安藤 選手)
■エスコート 埼玉県戸田市笹目4-19-4 TEL048-421-9443 http://www.escort.ico.bz/