坂本 賢一郎 EK9 シビック タイプR 「最終型低走行車でつくり込まれたEK9」全日本ジムカーナ車両筑波タイムアタック

2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介

 

全日本ジムカーナ車両タイムアタック

 

坂本自動車工業 EK9 シビック タイプR

ドライバー 坂本 賢一郎

タイム 1’06.646

タイヤ   ADVAN A050 G/S (F 225/45R16  R 205/50R16)

全日本ジムカーナ JG4クラス

 

RSKにてエンジンは組み直し、吸排気系とECUチューン。スポット増しでボディ剛性を上げたシャシーに合わせたオリジナルのオーリンズITOスペック 車高調サスキットとレイル製フルピロのサスアームでシャープなハンドリングを得ている。軽量化はハーネスの配線を間引いたり、ボルトの余分な部分を落とすなど細部に渡り、ロールバーを装着しながら、車両重量は960kg(F630kg/ R330kg)と驚きの軽さを実現した。F 225/45R16、R 205/50R15のタイヤサイズは今回の筑波のみ使用。

 

 

■車両重量 987kg (筑波車検場計測値) ■RSK ECU ■マキシムワークス エキマニ ■ケントワークス チタンマフラー ■A.S.H. FSエンジンオイル(5W-30) ■TRY-BOX トランスミッション ■ATS クラッチ/フライホイール ■クスコ MZ L.S.D.(1.5way) ■4.785ファイナルギア ■A.S.H. FSEギアオイル(75W-90)■セーフティ21 ロールケージ(4点式)■オーリンズ ITOスペック サスキット ■HALスプリング(F 24kg/mm R 7kg/mm) ■スタビライザー流用(F:EK3用 R:EG6用) ■スプーン ツインブロック4POTキャリパー(F) ■EK4純正キャリパー(R) ■ウインマックス ブレーキパッド(F:R2.2 R:BPF R265 CMZ02) ■ディクセル FSブレーキローター(F) ■RSKブレーキローター(R) ■ウインマックス ステンレスメッシュブレーキフルード ■ワコーズ SP-Rブレーキフルード  ■SSR TYPE- C(F: 16×8.0 45) ■VOLK RACING CE28N (R:15×6.5 45) ■エアーウォーカー フロントバンパー

 

 

最終型低走行車でつくり込まれたEK9

 

全日本ジムカーナ選手権のJG4クラスはエンジン内部のバランス取りやチューニングは許されない。そのため、組み直しのみ行い、吸排気系とECUでチューニングを施している。RSK(レーシング・サービス・コシミズ)でエンジン、サスペンションほかをメンテナンス&セッティング。

 

車体は平成12年8月に生産し、平成13年に初年度登録したというEK9最終型のマニュアルウインドウ仕様がベースで、走行距離は2万1000kmと大変少ない稀少なワンオーナー車だ。

 

新車時からドンガラにしてストラットまわりを中心にスポット増しを行うことで、接合部を点ではなく面で押さえてEK9の弱点でもあるボディ剛性を飛躍的にアップ。同時に徹底した軽量化も行い、サスペンション性能をしっかり引き出しながらパワーウエイトレシオも向上させた。

 

また今回、筑波スーパーバトルにおいてはJG4クラスレギュレーション適用外のタイヤサイズを装着し、1分06秒646のベストタイムをマークしている。

 

185ps/8200rpm、16.3kg-m/7500rpmの1.6ℓのノーマルエンジンのまま組み直し。K&Nエアクリーナー、マキシムワークスのエキマニに交換し、ECUはRSK、エンジンオイルはA.S.H. FS 5W-30を使用する

 

 

オーリンズ ITOスペックのダンパーにHALスプリング(F 24kg/mm R 7kg/mm)、クスコのアッパーマウントを装着。スタビライザーはフロントがEK3用、リアがEG6用を流用してバランスを取る

 

リアシート、カーペットや遮音材が取り除かれた車内はレーシーでスパルタンな雰囲気が漂う。セーフティ21ロールケージを装着し、必要箇所にスポット増しを行いボディ剛性を高めている

 

新車時にドンガラにして補強を行った。ストラットまわりやストレスが掛かる要所にスポット増しを行いボディ剛性を強化。面で入力を押さええられるよう工夫されている

 

 

「約20年ぶりのサーキットです。今回タイヤをJG4レギュレーション外のサイズにアップし、リアの車高を下げて高速コーナーで踏める筑波仕様に変更してきました。よくなった分、踏み過ぎてしまって思ったよりタイムは伸びませんでしたが、EK9やこの時代のクルマは最近のクルマのように電子制御がエンジンやシャシーに介入してこないので、水温、油温を見ながら、ギリギリまで攻められるのが楽しいです」(坂本 賢一郎 選手)

 

 

 

 

 

 






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