広瀬 献 AP1 S2000 「徹底的に軽量化したボディに290psエンジン。1分1秒台をマーク」全日本ジムカーナ車両筑波タイムアタック
2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介
全日本ジムカーナ車両タイムアタック
マロヤトレーラーS二千 AP1 S2000
ドライバー 広瀬 献
タイム 1’00.562
タイヤ ADVAN A050 G/S (F 255/40R17 R 295/35R18)
全日本ジムカーナ JG2クラス
徹底的に軽量化したボディに290psエンジン。1分1秒台をマーク
全日本ジムカーナ選手権の中ではナンバーなしでも参戦可能なほど改造範囲の広いJG2クラスのチャンピオン車両。筑波では1分01秒562をマークした。
S2000の速さを導き出すには「軽さが命」ということで幌を取り外し、カーボンルーフを装着するなど徹底した軽量化によってノーマルから180kg軽い車両重量1070kgを実現している。
安全性のために装着されたロールバーも軽量化のためにサイドバーは未装着。ワイドタイヤを装着し、オーバーフェンダーやGTウイングなどの追加パーツで重量増があるにも関わらず、内装のカーペットや遮音材は外すなど徹底した努力の積み重ねによって、約200kgに相当する軽量化が施されている。
これにトルク重視のパワフルなエンジン、高速コーナーでのトラクション性能が得られるエアロパーツも武器。今回はちょうどよいユーズドタイヤと、それに合わせたサスペンションで筑波仕様に変更して挑んだ。
前回はウインマックスITZZのブレーキパッドのみの交換で筑波に挑んだが、今回はバネレートをアップ。サスペンションプラスのF18・R16kg/mmを装着してきた。タイヤは前後サイズが異なるA050の F 255/40R17 、R 295/35R18を装着。L.S.Dはクスコの1wayだ。
トップフューエルで製作したF22Cベースのエンジン。戸田レーシングのピストンとコンロッドに、純正クランク流用で2.35ℓ化(ボア×ストローク=87×99mm)。290ps/8500rpm、29.0kg-m/4500rpmのトルク重視チューニング
軽量化された車体に合わせたAZURスーパーオーリンズ 車高調サスキットを装着。筑波に向けて、サスペンションプラスのスプリングはF 18kg/mm、R 16kg/mmと通常よりハイレートにしている
重心位置が高い場所はとくに軽量化が効くため、幌を取り外し、いまや絶版の無限カーボンルーフを装着
筑波サーキットの最終コーナー、ダンロップコーナーでのコーナリングスピードアップを狙い装着されたボルテックスの大型GTウイング。空力パーツで高速コーナーの安定性は飛躍的に高まった
「自動車部だったので、メンテナンス関係は自分でやっています。車両重量マイナス200kgを目指してコツコツ軽量化を積み重ねてきました。今は絶版となった無限カーボンルーフやキャロッセのアクリルサイドウインドウ、アルボーのカーボントランク、ASMのFRPリヤバンパー、オーバーフェンダーなどを装着しています。筑波は最終やダンロップコーナーで空力が重要なので、ボルテックスの大きいウイングを前日に装着してタイムアップを狙いました」(広瀬 献 選手)
■車両重量 1096kg(筑波車検場測定値)■最高出力290ps/8500rpm ■最大トルク 29.0kg-m/4500rpm ■ハルテック ECU ■戸田レーシング エキマニ ■アルボー マフラー ■クスコ LSD(1way)■AZURスーパーオーリンズ サスキット ■サスペンションプラス(F 18kg/mm R16kg/mm) ■ウインマックス ITZZブレーキパッド ■CSO ブレーキローター(F) ■ENKEI GTC02(F 17×9.5J 45 R 18×10.5J 45) ■ASM リアバンパー ■ボルテックス GTウイング