7/22岡山国際サーキットREVSPEED MEETINGより『レクチャー付き初心者クラス』参加者の声

2021/09/25 09:17

7/22岡山国際サーキットREVSPEED MEETINGより

『レクチャー付き初心者クラス』参加者の声

 

 

阪口良平選手、谷川達也選手、松本武士選手が初心者に優しく指導

同乗走行を行うレッスンクラスを実施

 

ビギナーも安心して走行会を楽しんでもらおうと、『レーシングドライバーレクチャー付き初心者クラス』を実施! 阪口良平選手、谷川達也選手、松本武士選手による同乗走行、ドラポジ・チェック、入念な座学など盛り込んだ。参加者の感想は、サーキットデビューしたい読者の後押しになるはず!

 

Photos/稲田浩章.清水良太郎 Text/勝森勇夫

 

7月22日に行われた第1回目の講師は左から谷川達也選手、阪口良平選手、松本武士選手の3名。阪口選手はこの開催前の週末にスーパーGTで初優勝! サーキットより花束が贈られた

 

 

岡山国際サーキットで開催されるREV SPEEDミーティングにおいて、7月22日開催ぶんと9月12日開催ぶんでは新たなクラスを設けた。

 

従来からのクラス分けの中で、最も経験の浅い人を対象とした「初めてクラス」の充実版として設けられた「レクチャー付き初心者クラス」がそれだ。

 

 

こちらは別クラスの完熟走行の模様から。レブスピードミーティングは、車両や自身のスキルに合わせて走行クラス分けが細分化され、どんな参加者でも楽しめるように工夫されている

 

こちらも別クラスの写真。走り慣れている常連の参加者も多い。とはいえ、まったくのサーキット走行会初心者には、参加するにあたってのハードルを越えるのは高いかもしれない。そこで、設けられたのが、今回の『レクチャー付き初心者クラス』なのだ

 

 

このクラスのウリは、より楽しく、安心してサーキットを走れる様々なコンテンツが用意されていること。走行前に「同乗レッスン」で走り方を学べたり、「ドライビングポジションチェック」によるアドバイスを受けられたり。質問しやすい「少人数座学」での講義やアドバイスは、本格的なドラテクスクールにも勝るていねいさだ。

 

 

 

 

 

ここでは第1回目の7月22日の様子を紹介。この日の講師は、谷川達也選手、阪口良平選手、松本武士選手の3名。参加数は当初の予想を上回り、中にはプロのレクチャーをお目当てにステルス参加したベテランもいたくらい。はたして、受講者達の感想は?ピットを回って話を聞いた。

 

(※注)「レクチャー付き初心者クラス」は、毎回設けらているわけではありません)

 


野中一郎さん BRZ

 

以前にTOYOTA GAZOO Racingが開催する「ドライビングエクスペリエンス」に参加した経験があり、サーキット走行はこの日で2度目。担当講師は阪口良平選手で、「コロナ禍で好きなモータースポーツが楽しみにくい中、プロドライバーにみっちり教えてもらうことができたのは本当にラッキー。とても勉強になりました」と話す。最も参考になったことは?との質問には、「自分のクルマはMTということもあって、操作ばかりに気が行きがち。その点プロの走りは視野がとても広い。同乗走行では助手席から見ていても、クルマの状態から他のクルマの動きまで、さまざまなことを意識しているのがわかりました。あれは本当に学ぶべきポイント」と答えてくれた。

 


瀬尾育也さん 86

 

REVSPEED走行会をはじめ、走行会へのエントリー経験は多数。ドライビング技術を磨くことが大好きで、各サーキットで開催される講習会にも数多く参加している。この日は谷川選手を講師にレクチャーを受けた。「こんなにきめ細かく、濃厚なレッスンは初めて。自分のクルマで、国際サーキットで同乗走行を体験できるイベントというのは、他にないんじゃないかな」と新たな企画に感心しきりだ。同乗走行では、ライン取りからブレーキングまでみっちり習得。「走り方も、一般論ではなく、自分のクルマの仕様や特性に合わせて教えてくれるので、タメになる度が違う。こういう走行会ならこれからも何度でも参加したいです」と熱っぽく話してくれた。

 


沼田敦志さん ノート ニスモS

 

サーキット走行歴2年。愛車のノート・ニスモ Sは、吸排気から足まわり、駆動系まで、ひと通り手を入れたサーキット走行会仕様だ。今回、このクラスへは、「プロによる同乗走行」を体験したくてエントリー。「レーシングドライバーの操作を目の当たりにできるチャンスなんて滅多にありません。助手席で、プロが運転する自分のクルマの挙動を体験できたのも大きな収穫」。同乗レクチャーを受けた効果は想像以上に大きく、タイムがこれまでの2分6秒台から2分4秒台へと大幅アップ! 「走り方を真似するようにしたら、操作がグンとスムーズになりました。タイムは講師の松本選手とほぼ同じだし、こんなに成長を実感できた走行会は初めてです」と満面の笑み。

 


吹田拓真さん BMW328i

 

現在22歳。愛車のBMW328iは走りを楽しむために購入したサーキット専用車で、この日は待ちに待ったサーキットデビューの日だ。「どうせならプロに教えてもらおうとレクチャー付きクラスに参加しました。で、その判断が大正解。走る前に、同乗走行で、ライン取りやブレーキングの仕方をあらかじめ予習できたのがよかったです。初めてなのに初めてじゃない感じで、スムーズにサーキットデビューできました」と話す。カーショップで働くため、チューニングや修理を自分でこなせるのが強み。「次回からはピットでの待ち時間を有効に使えるようにしっかり下準備して。この経験を生かし、タイムを上げていきたい」と、すっかりサーキットの楽しさにハマった様子。

 


沖中慎也さん 86

 

鈴鹿サーキットの南コースがホームコース。サーキット走行会もドライビングスクールへも頻繁に参加する、向上心旺盛なモーターフリークだ。目標は、鈴鹿サーキット(本コース)のタイムを、2分40秒台前半に入れること。今回のレクチャー付きクラスへの参加は、目標達成のためにも大いに役立ったようで、「自身のクルマで教えてもらえた同乗走行は、とても価値のある経験。クルマの限界がまだまだ高いところにあることがわかり、タイムアップに自信がつきました」と話す。プロの走りでもっとも勉強になったのは、無駄のないスムーズな操作。「軽く流している感じなのに、速い。コーナリングの一連の操作は本当に見事」と講師(松本選手)の走りを大絶賛だ。

 

 


椋田和幸さん MINIクラブマン

 

この日がサーキット初走行。安心・安全に楽しめるように、レクチャー付きクラスを選択した。愛車はストリート仕様で、サーキットに向けてのチューニングはしていない。ブレーキもノーマルだ。人気の同乗レクチャーについては、「講師(阪口選手)の走りは、あまりにもレベルが高すぎて。正直、自分には参考にならなかったかも。楽しかったけど、ある程度走り込んでからの方が勉強になった気がします」との意見。一方、ポジションチェックは参加のメリットを大いに実感できたポイント。「ノーマルシートでも、正しく調整すれば、運転のしやすさが見違えることを知りました」と。普段乗りでも生きる、一生モノのレクチャーになったようだ。

 


松村啓史さん N-ONE

 

N-ONEオーナーズカップへのチャレンジを決意。一週間後に迫った初戦に向け、プロのドラテクを体験しに参加。「お世話になっているショップ(エフケーテック)の代表の勧めでエントリーしました。同乗走行があって、『レースに向けてプロの技を盗めるチャンスだから、絶対に参加しろ!』と(笑)」。効果のほどは絶大で、フリー走行ではこれまでの岡山国際サーキットの自己ベストを1秒更新。真夏だっただけに、スキルアップの度合いは数字以上だ。「N-ONEレースは、文字通りドラテク勝負のレース。プロの操作を間近に学べたのは、自分にとって本当に大きかった。講師の谷川選手に感謝です」。新たな初心者クラスはレース初心者にも評判になりそうだ。

 


 

井上貴仁さん 86

 

サーキット歴7年、86に乗って3年。86ワンメイクレースへの参加が目標で、愛車はそのレギュレーションに合うようにチューニングしている。この日は、自身も目指す、86レースに参戦するプロのテクニックを、同乗走行で習得するために参加した。「プロの走りは意外なほど丁寧で、驚きました。理由はアイポイントで、なるべく遠くを見ることがスムーズに走るコツとのこと。実際に自分でもやってみたら、操作にゆとりを持てるようになった気がします」とレクチャーの成果は上々の様子。「このプログラムは、初心者だけでなく、腕を上げたい全ての人に有効。経験を問わず参加できるようにしてもらえたらうれしいです」と、なるほど納得のリクエスト。

 


山本郁実さん

 

馴染みのショップ(エージェント)の紹介で参加。ホームコースは広島県のTSタカタサーキットで、岡山国際サーキットを走るのはこの日が初めてだ。愛車の86はスーパーチャジャーで過給するハイパワー仕様で、直線の速さには自信あり。課題はコーナリングで、当日はそのあたりを徹底的に学んだ。「同乗走行は、自身とのレベルの違いを、ただただ痛感させられた感じ(笑)。自分的には、座学で、コーナリング時のブレーキの使い方を詳しくレクチャーしてもらえたことが、何よりの収穫」。フリー走行を利用して復習もきっちりこなし、確かな成果をつかんだとのこと。ベテラン勢は、課題や質問を明確にしておくことが、確実にスキルアップにつなげる秘訣のよう。

 

 


吉田隆人さん CR-Z(残念ながら走行写真なし)

 

CR-Zで参加。ふだんは奈良県にあるテクニカルな名阪スポーツランドで腕を磨いている。この日は、国際コース挑戦と同時に、さらなるスキルアップを機して、レクチャー付きクラスに参加した。しかし、思わぬトラブルに見舞われ、満足な成果は得られずじまい。聞けば、同乗走行の途中にクルマがパンクしたらしい。「2周目にパンク。楽しみにしていた同乗走行が途中、中断。その後の座学も受けられずじまいで、本当に残念です」と、かなり不完全燃焼な様子。ただ、プロの走りの凄さは1周でも十分に味わえたそうで、「機会があれば、また絶対に参加したいです。今度はノントラブル、同乗走行も講義もフルに楽しみたい」と、前向きなコメントをくれた。

 


 

 

 

■岡山国際サーキット TEL0868-74-3311 http://www.okayama-international-circuit.jp/

 

 

 

 






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