S2000で名高いALTEXがWRXに着手! GVB WRX STI tS
エンジン搭載位置を変更するマウントキットをはじめ、数多くのS2000用のオリジナルパーツを手掛けるアルテックスが、4WDのチューニングに着手する。ベース車に選んだのはGVBのWRX STIだ。まずは岡山国際でシェイクダウン
最近は、インプレッサに、「スバル車」ということを意識せずに乗るクルマ好きが増えてきた。チューニングもライトで今風。ノン軽量化で、普段乗りを犠牲にしないスタイルが中心だ。
アルテックスがチューニングをスタートさせた新しいデモカー、インプレッサGVBは、正にそういうユーザーがターゲット。走りに特化したスパルタンなサーキット仕様ではなく、街乗りからサーキットまでオールマイティに楽しめるクルマづくりをテーマとしている。
パワー系は吸排気のみで、タービンを含めエンジンはノーマル
チューニングは、まずはサーキット走行の必須メニューとなる、クーリングとブレーキの強化からスタート。エンジンはノーマルのまま、現在はサスペンションセッティングを煮詰めている段階だ。
フットワークは、スピリットベースのアルテックス仕様。現状バネレートはフロント、リアともに18㎏/㎜で、アライメントを含めベストなセッティングを模索中だ。車高は現状かなり低めに調整されている
ブレーキはエンドレスのシステムで強化。他車用大径ローターの流用が効くように改造することで、ランニングコストを抑えている
「車重がある上、エンジンをヤルにしてもパワーはさほど望めないのがこのクルマの特徴。足回りがタイムアップのカギを握るのは確か。じっくりベストなセッティングを探ります。将来的にはノン軽量化で、岡山国際1分40秒台が目標です」。
スバル車の専門店とは一味違う独自のアプローチで、GVBの走りに磨きをかけるアルテックスの松野卓也代表は、GVBチューンへの意気込みをそう語る。
試乗したレーシングドライバー阪口良平選手は、「コーナーでアクセルを踏むと、外へ外へと逃げるアンダーステアが強く、セッティングはまだまだこれからという印象。足の動きが制限されている感があるので、いったん車高を上げ、まずフロントの適正な動きをつくることから始めるのがベスト」とコメント。
ノーマルの快適さをキープする室内。軽量化の跡はない。カメラステーはオリジナルだ
■アルテックス 岡山県岡山市東区東平島1171-3 TEL086-201-5021 http://altex001.com/