肝は空力。通勤仕様のラジアル履きで岡山国際1分47秒973をマーク!「ホラッチョ谷本さん×ZN8 GR86」
2025年12月6日
岡山国際サーキット レブスピードミーティングより
参加者の楽しみ方を紹介
肝は空力。通勤仕様のラジアル履きで
岡山国際1分47秒973をマーク!

ホラッチョ谷本さん×ZN8 GR86
GR86は、サーキットリターン組からも高い支持を集めるベース車両だ。今回紹介するZN8のオーナー、ホラッチョ谷本さんも愛車でモータースポーツを再始動。この日は、実に24年ぶりのサーキット走行となった。
かつてユーロカップでシリーズチャンピオンを獲得した実績を持つ実力者で、メカにも精通。チューニングは可能な限りDIYで仕上げている。愛車は日頃の通勤にも使用しており、カスタムの大前提は実用性。タイヤは普段乗りも可能なストリートラジアルDIREZZA ZⅢを選択する。
そんなストリートコンセプトの“堅実チューン”で、サーキットでも安定してタイムを刻むために重視したのが空力性能だ。グリップをダウンフォースで補うべく、まずはGTウイングを投入。想像以上の効果を発揮したことから、フロントリップとカナードを追加装着。ウイング角度やマウント位置を煮詰め、前後バランスを徹底的に追い込んでいる。車高バランスにも妥協はなく、10回以上の調整を重ね、最も鋭くターンインできるポイントを探り当てた。
試乗したレーシングドライバーの阪口良平は、「タイヤをさらにハイグリップにすれば、まだまだタイムは狙える。フロントの入りは抜群だが、アクセルを踏むとフロントが逃げるため、加速までに待ちが出る。ただし、それは限界を攻めた場合の話。このタイヤ縛りなら、ギヤ比は一考。走り込んで最適解を見つけてほしい」と語っている。

パワー系チューンは吸排気の効率化に留める。吸気は純正置き換えタイプのエアクリーナーとサクションパイプ、排気はHKS・ハイパースペックLⅡを装着。ECUはSA浜松で、現車合わせセッティングを行い最適化している

GTウイングは匠projectの3D-LINEを搭載。トランク開閉時のリアウインドウとの干渉を防ぐTYPEⅡを選択し、マウントは旋回性能を重視したローマウント仕様とした。角度調整とガーニーフラップにより、理想のダウンフォースを追求

リアの予想以上の効果を受け、フロントにもエアロを追加。タイヤハウスへの気流の巻き込みを抑制するカーボンカナードは、メーカー名は不明ながら確かな機能性を有している

「前後のダウンフォースをバランスさせるのに、不可欠だった」と語るフロントリップスポイラー。トヨタ純正形状を参考にした自作パーツだが、想像以上の体感効果をもたらしたという

タイヤはダンロップDIREZZA ZⅢ(245/40R18)。ウエット性能やライフを考慮し、普段乗りとの両立を重視した選択だ。「一発の速さより、安定して周回できるコンスタントな速さを大切にしたい」とオーナー

室内は居住性重視で、変更点はシートと4点式ベルトのみ。当面の目標は1分50秒以内で安定したラップを刻むこと。“堅実チューン”でもサーキットは存分に楽しめる、その好例といえる



