オートバックスグループのデモカーを土屋圭市が袖ケ浦で全開インプレ! 大湯都史樹とのコラボによるGR86用エアロパーツも公開!!
2025/01/25 07:53
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オートバックスグループのデモカーを
土屋圭市が袖ケ浦で全開インプレ!
オートバックスは多彩な車種でテストを重ね
走る楽しさを体感するパーツ&セットを開発中
オートバックスグループはカー用品の販売から 各種カスタマイズまで、さまざまなニーズに対応し、クルマがもたらす楽しさの訴求に努めている。2024年11月 、袖ヶ浦フォレストレースウェイでは デモカーを一堂に集めてのサーキットテストを催した 。ご意見番に土屋圭市氏を招くなど、より高みを目指す姿勢も◎ オートバックスグループの本気を見た!
本記事はレブスピード2025年3月号からの抜粋です
『安全・安心・楽しい』の
延長上をサーキットで確認
さまざまなアプローチでクルマの楽しさをプロデュースしているオートバックスグループが、袖ケ浦フォレストレースウェイを占有してのテスト走行を実施。
当日は各店舗が製作したデモカーやADSと呼ばれる店舗ドライバーへのレース活動支援によって全日本ラリー選手権に参戦している車両とスタッフ、さらには、東京オートサロン2025で披露された『アピット・パフォーマンスボディキット×大湯都史樹』の最終プロトモデルなどが持ち込まれた。
それらのストリートカーはいうまでもなく、保安基準適合の市販パーツでつくられた完全合法車両であり、誰もが安心して楽しむことができるパッケージ。 その一部のクルマには、ご意見番として招かれた土屋圭市氏が試乗。よいところも、改善の余地があるところも確認し合って、さらなるレベルアップに役立てるのが狙いというわけだ。
より多くの人々にカスタマイズの醍醐味を知っていただくために『安全・安心・楽しい』を日常ドライブから提供したい。サーキットもその延長上で楽しめるクオリティを実現したい。そんな理想を追い求めるオートバックスグループの本気度が伺える1日だった。
A PIT オートバックス東雲 アバルト 595
筑波1分3秒台の蓄積されたノウハウ
2024年12月の筑波スーパーバトルで 1分3秒938を刻んだデモカー。 もちろん特別なことは施さず、いずれも同店で購入できる市販パーツのみを使っての保安基準適合パッケージとなっている。カーボンボンネットやルーフ、ゲートスポイラーなどの外装部品はオリジナル。この日は筑波 スーパーバトル直前だったこともあり、エンジンの制御系を HKS Power Editor で詰めている段階だった。調整式のスタビリンクもベストなセット を求めてテストを繰り返していた。
A PITオートバックス東雲 GXPA16 GR YARIS
HKSパーツを主体にGATE SPECでまとめる
GR ヤリスを保安基準適合の範囲内でさらに楽しく走らせるメニューを組み込んだのがこのデモカー。エンジンはHKSのMastery ECUと Power Editor Rで制御。さらに軽量マフラー&メタルキャタライザー、インタークーラー&オイルクーラー、エアインテークと、HKS パーツでトータルチューニング。足まわりは木下みつひろ開発ドライバーとともにつくり上げた HKS GATE SPEC 車高調サスキットで、扱いやすく、曲げやすい特性を実現している。
スーパーオートバックス浜松 RZ34 FAIRLADY Z
トータルカスタムで実現の『大人のスポーツカー』
Z33 、Z34 とフェアレディZ のカスタマイズに力を入れてきたスーパー オートバックス浜松が、そのノウハウを現行 RZ34に投入 。サスキットは HKS HIPERMAX SベースのGATE SPECで、リアの挙動の適正化を 図るサスペンションカラーも備える。パワーも同店のSPORTS ECUで480ps に高められている。
<土屋圭市 IMPRESSION>
ノーマルの RZ34 はラグジュアリーなテイストなのに対し、このクルマはスポーツカーとしてきっちり仕上げられている。480ps のパワーはトルクの出方も含めて十分で、 扱いやすいし、それを受け止めるブレーキのバランスも素晴らしい。足まわりもしな やかでよく粘るセッティング。サーキットも気持ちよく楽しめた。
A PITオートバックス東雲 ND5RE ROADSTER
2024年に新規導入。サスキットから開発開始
A PITオートバックス東雲が2024年に導入したデモカーで、ファーストステップは直進安定性を高めるATS カーボン LSDの装着だった。クラッチもATS のカーボンタイプに変更済み。現在はHIPERMAX S ベースの GATE SPEC 車高調サスキットを仕上げている途中で、この日も木下み つひろ開発ドライバーによるテスト走行を繰り返していた。快適性とスポーツの高次元での両立に期待したい。
A PITオートバックス東雲 WRX STI
筑波1分フラットの速さに普段乗りの快適性をプラス
カスタマーが実現可能な市販パーツの組み合わせで、2022年の筑波スーパーバトルで 1分00秒08を達成した VAB はさらに進化を遂げている。そのポイントとなるのが、木下みつひろ開発ドライバーとともに仕上 げた HKS HIPERMAX S ベースの GATE SPEC 車高調サスキットだ。 整流と冷却効果に優れた保安基準適合の 9mm ワイドフロントフェンダー も追加され、さらに洗練されたスタイルに。
<土屋圭市 IMPRESSION>
長年に渡る開発が具現化されているようで、とにかく完成度が高い。エンジンはトルクもパワーも十分だし、ブレーキのバランスもいい。サスペンションはやや硬め のしっかり感のあるフィーリングだが、不快さとは無縁のものだ。車重に対する荷 重バランスが良好なので、サーキットでも文句なく楽しめる。
A PITオートバックス東雲 ZC33S SWIFT Sport
カスタマーのさまざまな「もうちょっと」に応える
保安基準適合内でストリート仕様のファインチューンながら、サーキット も速くて楽しめるパッケージが支持されているデモカーは、エアロパーツ やボルトオンの純正交換タービンがオリジナル。HIPERMAX R車高調サ スキットもスプリングがスペシャルセッティングとなっている。
<土屋圭市 IMPRESSION>
吸排気チューニングにタービンも換えているから、エンジンのトルクがある。足まわりはスプリングレートが高いので、今日のコースだと跳ねる印象。ちょっと硬過ぎる かな。スプリングはテスト中で、いろいろ試している最中だから、きっといい着地点を見つけてくれると思うよ。
スーパーオートバックス富山南 ARTAオートバックスGRヤリス
全日本ラリー選手権で大活躍中
昨シーズンはランキング2位を獲得!
オートバックスグループでは ARTA によるスーパーGT参戦をはじめ、多くのモータースポーツ活動を行っている。こちらは A.D.S.(オートバックス・ドライバ ー・サ ポーター)による支援を受け 、 スーパーオートバックス富山南のスタッフでもある石川昌平選手が 2024年の全日本ラリー選手 権 JN2クラスを戦った車両 。
大湯都史樹とのコラボによるGR86用エアロパーツ
『A PIT PERFORMANCE BODY KIT×Oyu Toshiki』
日本を代表するトップドライバーのひとりであり、大のチューニングファンとして知られる大湯都史樹選手とA PITがタッグを組んで開発を進めてきたGR86用オリジナル エアロキットが完成 。ルックスだけでなく、ダウンフォースやチューニングエンジンにも対応できるクーリング機能にも注目だ。
この日の模様はオートバックス公式動画チャンネルでも公開中! https://www.youtube.com/AUTOBACSchannel
■オートバックスセブン https://www.autobacs.com/
Photos/ 市 健治,TOKYO CIAO MEDIA Text/ 川崎英俊,TOKYO CIAO MEDIA,吉村昭夫