走り始めからグリップが長く持続! しかも格安!!『DAVANTI PROTOURA RACE 』を青木孝行が実力診断

2023/10/12 12:07

 

走り始めからグリップが長く持続! しかも格安!!

 

DAVANTI PROTOURA RACE

青木孝行が実力診断

 

 

 

トレッドウェア200の最新スポーツラジアル

バリューな価格設定が魅力的!

 

オートウェイが取り扱う『ダヴァンティ』はイギリスのタイヤブランドで、生産は中国。『プロトゥーラレース』は最新のスポーツラジアルで、耐摩耗性能を示すトレッドウェアは200。ブロック面積が大きく、高剛性のカーカスや新開発のコンパウンドなどと合わせて、ヨレにくく、接地性を高める設計がなされている。

 

 

また、太めのセンターグルーブやショルダーへと延びる横方向の溝はウエット性能に寄与。『レーザーエッチングテクノロジー』のよるサイドウォールのデザイン処理もかっこいい。

 

165/55R14から265/35R18まで、12サイズをラインアップ。ZC33Sスイフトスポーツに履く215/45R17や225/45R17は、それぞれ8710円、9680円、18インチも235/40R18が1万1920円、タイムアタック定番の265/35R18でも1万4060円と、安い税込み価格(2023年9月現在)にも驚きだ。

 


ACRE & SPIRITスイフトスポーツで

青木孝行が試乗レポート

 

 

テスターはレーシングドライバーの青木孝行。スーパーGT、スーパー耐久、GR86/BRZ Cupプロフェッショナルシリーズなどで活躍中。エンジニアリングにも精通し、開発や評価にも定評がある。今回はブレーキメーカー『アクレ』とサスペンションメーカー『スピリット』のデモカー、ZC33Sスイフトスポーツに225/45R17を履き、富士スピードウェイ ショートサーキットで試乗を行った。

 

 

テスト車両はハイフロータービン仕様で、SPIRIT SPEC S車高調キットはバネレートがフロント8kg/mm リア12kg/mm(KYB)、フロントブレーキにはACREスリムキャリパー4POTとACRE 284mm 2PIECEローターを奢り、ブレーキパッドはACRE Formula 700C(フロント)、800C(リア)となっている。ホイールは17×8.0J inset 38のWedsSport TC105Xだ。ダンパーの減衰力20段階調整ダイヤルは最強から5段戻し、空気圧はフロント2.3kgf/㎠、リア2.1kgf/㎠と、純正タイヤの指定値に合わせて、まずは日常域のフィールをチェック! 富士スピードウェイの構内路をゆっくり流してみる。

 

青木テスターによれば、「乗り心地は比較的よくて、ステアリングを切った際のレスポンスも良好。海外のタイヤにありがちな、サイドウォールが軟らかくて、切った瞬間にヨレる感じもない」という。「ロードノイズはちょっと気になるが、ハイグリップタイヤ特有の、跳ね上げた小石がインナーフェンダーを叩く音は聴こえてこなかった」とのことで、おおむね好評だった。

 


不変のグリップ性能!

ハンドリングもコントロール性も抜群!

 

 

当日は30℃を超える猛暑。ショートサーキットでのテストは、前後2.0 kgf/㎠の空気圧でスタート。数周後のピットインで空気圧チェックを行ったところ、フロント2.2kgf/㎠、リア2.1kgf/㎠までしか上がっておらず、そのまま再度コースイン。さらに周回を重ねたところ、ようやく、フロント2.3 kgf/㎠、リア2.2 kgf/㎠まで上昇した。そこで、フロント2.1 kgf/㎠、リア2.0 kgf/㎠に落として確認走行。30分後に再び、その空気圧でコースイン。タイムアタックを連続周回で行ったが、11LAP後にフロント2.2 kgf/㎠、リア2.1 kgf/㎠までしか上がらなかった。ベストラップは5周目の37秒1で、10周目にも37秒2が出ている。終始安定したタイムを刻んだ。青木テスターの評価は以下のとおり。

 

 

「アウトラップの温まっていない状態からちゃんとグリップする。2周目には熱が入り、グリップが高まった。コンパウンドはハードで、国産ハイグリップラジアルほどのグリップはないが、その分、熱ダレに強く、走り始めから最後までグリップ変化がほとんどない。スキール音は一般的な国産スポーツタイヤと同等か、やや少ないくらい。構造がしっかりしていて剛性が高いため、ハンドリングは素直でステアリングを切ったときのレスポンスは抜群。切り返すようなコーナーもスイスイとノーズが入っていく。スライドに対してタイヤがたわんでいくときの違和感もなく、コントロール性も高い。多くの人が乗りやすいと感じるだろう」

 

途中、フロント2.3 kgf/㎠、リア2.2 kgf/㎠の空気圧をフロント2.1 kgf/㎠、リア2.0 kgf/㎠に下げて走ったところ、スキール音は1トーン低くなったが、グリップレベルやタイムは変わらなかった。しかし、フィーリングには変化があり、「ステアリングを切った瞬間のレスポンスは若干落ちるが、限界域の動きがつかみやすくなった。乗りやすさを求めるなら低め、レスポンスを好むなら高めの空気圧がオススメ」とのこと。


偏摩耗や耐摩耗に強く

スキルアップに最適!

 

 

こちらは20周以上走った状態の右フロントタイヤ。富士スピードウェイのショートサーキットは右フロントタイヤの負担が大きく、タイヤによっては激しく摩耗するものもあるが、プロトゥーラレースはご覧のとおり、ブロックが欠けることもなく、表面もキレイな状態を保っている。偏摩耗に強く、耐摩耗性の高さにも期待が持てるだろう。青木テスターの結論は以下のとおりだ。

 

 

「タイムを望む人にはオススメできないが、ストリートからサーキットまで安心して使えるタイヤ。乗りやすく、長く性能を維持できるのでスキルアップに最適。また、サスペンションや車高、アライメントなどのセッティングの変化を明確に味わえる。タイヤにお金を掛けたくない、でも、安心・安全なタイヤで走りたいという人にピンポイントで合っている。ハードコンパウンドの高性能スポーツラジアル。これまでありそうでなかったタイヤといえる」

 

 

※2023年10月1日現在

 

 

 

【インプレッション動画はこちら】
ダヴァンティ プロトゥーラレース 青木孝行の評価は「いいタイヤ」

 

 

 

■AUTOWAY フリーダイアル0120-941-927 https://www.autoway.jp/

 

 

 






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