HKS GATEのオリジナル車高調サスキット『HIPERMAX GATE SPEC』。木下みつひろが開発担当で第1弾はGR86用を設定!
HIPERMAX GATE SPEC 車高調サスキット
6月17日にスーパーオートバックス浜松(以下SAH)内にオープンしたHKSサテライトショップ「HKS GATE HAMAMATSU」。オープニングセレモニーと同時に発表されたのが、オリジナルパーツ「HHIPERMAX GATE SPEC」の展開だ。第1弾はGR86の車高調サスキットで、開発ドライバーは本誌DVD副音声解説でもお馴染み木下みつひろ。そのコンセプトやこだわりに迫った。
Photos/水川尚由 Text/西川昇吾
オリジナル車高調サスキットを開発するにあたり「すべて国内での内製で、細かな要望に対応できるメーカーとタッグを組みたい」と考えていた木下みつひろ(右)。その話をSAH担当の鈴木英二GTスポーツマネージャーにすると、HKSはすべて国内での内製で、対応も細かくできると回答。HKSも以前から木下との開発を行いたいと考えていたそうで、今回のタッグが実現した。
細かい部分までこだわる木下に対し、HKSで開発を担当する矢部健司さん(右)も「求めるレベルが高い」と感じているそうだが、今回のタッグで得た知見をHKSの通常アイテムにも活かすという。
木下のこだわりは「リラックスして乗れてパフォーマンスの高いアイテム」。そんな車高調を実現するために30段階の減衰力調整機構を備えたHIPERMAX Sをベースに開発がスタートした。おもな変更点は減衰力で、今回披露された試作品ではバネレート自体は同様。この点もこだわりポイントで、よいものを求めやすい価格で提供したいという考えからだ。価格は30万円以内を目標としている。
木下は街中での乗り心地にもかなりこだわった。開発でのタイヤは、乗り心地もスポーティな傾向にあるRE-71RSをあえてチョイスした
スポーツ走行時の性能はもちろん、街中での乗り心地も重視した木下は「タイヤ選択はカスタマーによって異なるので、どんなタイヤでも満足できるアイテムにしたい」とのこと。そのため、硬いサイドウォールを持ち、乗り心地も剛性感がありスポーティなRE-71RSを開発時のタイヤとして選択した。
HKSのカタログモデルでは真ん中の減衰力を基準としているが、HIPERMAX GATE SPECでは購入者の好みや使い方に合わせて減衰力を変えることをより加味したセッティングになっている
発表時に試作品を取り付けたGR86をドライブした木下は、仕上がった出来栄えに満足すると同時に「ここまでよくなると、さらにやりたいことが次々出てきてしまう」と語っていた。実際に筆者も助手席で同乗試乗インプレ。ノーマルよりも乗り心地がよいと感じ、全体的にフラットなフィーリングで長距離ドライブでの疲労度は少なくなりそうだ。しかしながら、車高調らしいシャープなフィーリングは健在で、タイヤの動きと荷重もわかりやすくスポーツ走行もより安心して楽しめそうな雰囲気。年内に開発を終え、年明けのオートサロンでの発売を計画しているとのこと。今後の開発アップデートにも注目だ。
HIPERMAX GATE SPECでは、アッパーマウントのレーザー刻印、ロアブラケットのステッカー、オートバックスカラーであるオレンジのスプリングシートが挙げられる
HIPERMAX GATE SPECは、HKS GATEの1号店である「HKS GATE TOKYO BAY」(A PIT オートバックス東雲 内)と2号店である「HKS GATE HAMAMATSU」 (スーパーオートバックス浜松 内)にてリリースされる。
■HKS GATE HAMAMATSU (スーパーオートバックス浜松 内)
スーパーオートバックス浜松
静岡県浜松市中区小豆餅4-16-1 TEL053-476-2180
https://www.autobacs.com/store/top/top?store=119026
■HKS GATE TOKYO BAY (A PITオートバックス東雲 内)
A PITオートバックス東雲
東京都江東区東雲2-7-20
TEL 03-3528-0357