マキタスピード R35 GT-R「ピュアエディション+ライトチューンでどこまでいけるか?」REVSPEED筑波スーパーバトル2022
2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介
MAKITA SPEED
R35 GT-R MY20
マキタスピード
R35 GT-R MY20
MY20ピュアエディション+ライトチューンで
どこまでいけるか?
タイム 1’00.736
クラス ストリートSUPER LIGHT-ストリートラジアル-4WD
ドライバー 牧田祐輔
タイヤ POTENZA RE-71RS(F&R 285/35R20)
■車両重量 1747kg ■最高出力 650ps ■HKS 純正交換エアクリーナー ■トラスト フロントパイプ ■トラスト メタルキャタライザー ■純正マフラー ■フナッツ ブーストアップ仕様ECU ■スピードハートオイル ■トラスト DCTFクーラー ■マキタスピードオリジナルショック ■サスペンションプラス (F 22kg/mm R 14kg/mm) ■マキタスピード アッパーマウント(F&R)■ラッシュファクトリー アッパーアーム ■Kansaiサービス スタビライザー(F&R)■アテーサコントローラー ■HKS デフクーラー ■IDI GTA-2ブレーキパッド(F&R) ■IDI ブラッキー2ピースローター(F&R) ■IDI BF338ブレーキフルード ■ENKEI RS-05RR (F 20×10J 35 R 20×11J 15)
R35GT-Rのような高性能車の楽しさを堪能するにはサーキットがベターである。ただ、そうした目的の場合、トラックエディションやニスモなどのグレードに注目が集まりがちだが、そうそう手に入れやすいものではない。スタンダードグレードのピュアエディションを選ぶカスタマーが一般的だ。
しかし、ピュアエディションはいわばマルチな性格のGT-Rなので、チューニングをするにしてもその利点は残したい。そこでマキタスピードのGT-R(MY20)が見本になるだろう。もとはECU、ノーマルサスで、タイヤ&ホイールのみ換えた仕様で富士スピードウェイを走っていた。第1ステップでは、これで十分スポーツ走行を堪能できる。
そしてスーパーバトルに参加するにあたり、ブーストアップとクーリング系の強化、サスペンションまわりを変更。ピュアエディションを手に入れた人が行うであろうメニューの提案で、軽量化は一切施していない。そんな第2ステップとしてのGT-Rをチューナードライバーの牧田祐輔代表がアタックした。
参戦においてチューナーがチャレンジしてきたこと
「ピュアエディションのライトチューンで何秒出るのか試したくてつくったクルマです。カスタマーは普段乗りもするため、日常使いが悪化しないことも意識してチューニングしています。ECUはフナッツ製でブーストアップ、排気系はトラストの触媒に変えただけでマフラーはノーマル。車重とパワーがあるので速く走らせるには縦を意識した加速が大事です。そこでサスペンションはコーナリングする時間を極力短くするためのセッティングをしています」(マキタスピード 牧田祐輔代表)
ドライバーはこの車両をどう走らせた?
「走ってみると1コーナーやダンロップの進入時に突っ張る感じで最終コーナーも舵角が多め。そのためかタイヤのタレも早めに感じてしまいました。そこで強化スタビをノーマルに戻したところアンダー傾向は弱まりました。ただ、リアが漕ぐような挙動となり、それが原因でスタビ交換時にはなかった制御介入が見られました。全体的に悪くはないのですが攻めるといまいちなので、もう少しテストする必要がありますね」(マキタスピード 牧田祐輔代表)
エンジンとターボはノーマル。エアクリーナーを交換し、ECUはフナッツで書き換えているブーストアップ仕様。パワーは650psとなっている
排圧の上がりすぎを抑えるためにトラストのキャタライザーに交換。この触媒はノーマルマフラーとの組み合わせで合法となるので、マフラーは換えていない
タイヤはRE-71RSで前後285/35R20。サーキットの連続周回から機械面を保護するため、駆動系はノーマルだが、DCTとデフのクーラーを追加している
強化スタビを途中でノーマルに戻したところ、アンダーは消えたが挙動変化が増え、そのせいでトラクション系の制御が介入。このあたりのバランス取りが次の課題に
■マキタスピード 静岡県静岡市清水区吉原1117-1 TEL054-368-1004