エム・スポーツ　VAB WRX STI「伸縮別調整式ダンパーを使いこなす豊富なノウハウ」REVSPEED筑波スーパーバトル2022

2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介

 

 

M-sports

VAB WRX STI

 

エム・スポーツ

VAB WRX STI

 

伸縮別調整式ダンパーを使いこなす豊富なノウハウ

 

 

タイム　1’02.951

クラス　ストリートLIGHT-レーシングラジアル-4WD

ドライバー　奥井優介

タイヤ　POTENZA RE-12D TYPE A (F&R 265/35R18)

 

■車両重量　1477kg　■シムス エアクリーナー（純正交換タイプ）　■HKS フロントパイプ＆キャタライザー　■HKS ハイパワー スペックL Ⅱ　■オートプロデュースBOSS　ECU　■クスコ L.S.D.（F  1way）　■カーツ　L.S.D. （R 1.5way）　■コサリックワン スプリング（F 17.9kg/mm R 18kg/mm）　■クスコ アッパーマウント　■クスコ スタビライザー 　■ZONE ブレーキパッド53C　■WedsSport  SA-70（F 18×10J 18  R18×10J  32）　■STI フロントリップスポイラー　■レカロ RMS

 

 

デモカーのVABはニュル24時間仕様のカラーリングが特徴的。エム・スポーツは足まわりのセッティングを得意とするだけに、アライメントも含めて入念にチューニングされている。そのぶん、過激なメニューは取り入れられていない。あくまでカスタマーの立場でのスペックとなっている。

 

ダンパーはコサリックワン。減衰力の伸縮別調整タイプを採用する。「いまここでリアが伸びすぎる」などのフィーリングに対して、即きめ細かい調整が可能なのがメリット。セッティングにはノウハウが必要だが、いまは伸縮別調整機能が必須というほど重宝している。

 

また、L.S.D.を純正STIシム増しからカーツ製に変更。パワー系も点火系をバージョンアップしてきた。

 

カスタマーに近い仕様にこだわり、エンジンは基本的にノーマル。オートプロデュース ボスにてECU書き換えを行い、イグニションコイル換装を実施。高ブースト対策として、インタークーラーのカシメ部分を溶接している

 

車高調は、コサリックワンのオリジナル仕様。リアは伸縮別で調整できるため、コースに合わせたセッティングがしやすい。デモカーで集めたデータはカスタマー車両へと反映される

 

ストリートではまったく不満がないレカロRS-Gは、サーキットでは体が揺すられると判断。そしてついにRMSを導入。「普段乗りはキツい」とはいうが、この高剛性はタイムアタックでは頼もしい

 

純正交換タイプのエアクリーナー、マフラー換装に合わせECUを現車合わせセッティング。さらにイグニションコイルもプラズマダイレクトに変更

 

 

参戦においてチューナーがチャレンジしてきたこと

「前回の時点で、足まわりはいいフィーリングでした。今回はリアL.S.D.をカーツに変更しています。マフラーはHKS、点火系ではプラズマダイレクトを装着してきました。このあたりはタイムアップに“チリツモ”ですね。あと大きく変わったのがシート。これまではレカロのRS-Gを使っていたのですが、インカー映像を見ているとかなり体が揺らいでいた。そこで剛性の高いRMSに載せ換えました」（エム・スポーツ 水山健史代表）

 

 

ドライバーはこの車両をどう走らせた？

「1本目は、RE-12Dを初めて使ったのですが、うまい使い方を探れずタイムが出ませんでした。足まわりはアップデートしていて乗りやすかったけど、合わせ込められなかったのが残念です。ブレーキは、パッド交換だけですが全然問題ない。筑波でも乗りやすいですよ。欲をいえばパワーがもうすこしあってもいいが、でもそこには頼りたくないし……。ジムカーナではGR86を走らせており、（もう1台のデモカーの）BRZとデータを取っているのですが、それと比べて、VABはまだまだセッティングが難しいですね」（奥井優介選手）

 

 

 

 

 

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