パンスピード FD3S RX-7「高精度な現代の制御を取り入れてアップデート」REVSPEED筑波スーパーバトル2022
2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介
PAN SPEED
FD3S RX-7
パンスピード
FD3S RX-7
高精度な現代の制御を取り入れてアップデート
タイム 57.964
クラス ストリートEVO-レーシングラジアル-FR
ドライバー 谷川達也
タイヤ DIREZZA β10(F&R 255/40R18)
■車重1164㎏ ■最高出力 473ps/6800rpm ■最大トルク 52.8㎏-m/6200rpm ■ブースト 1.2㎏/㎠ ■ HKS GTⅢ-4Rタービン ■パンスピード 3ピースシール ■低圧縮ローター ■圧縮比8.5 ■サイドポート加工 サイドポート ■セトラブ 19段オイルクーラー ■DRL ラジエーター ■HPI インタークーラー ■1000ccインジェクター ■パンスピード マフラー ■LINK G4X ECU(LINK内部ブースト制御) ■ホリンジャー 6速シーケンシャル ■ATS カーボンL.S.D.(1.5way) ■OS技研 TS2Bクラッチ ■SACHSベース オリジナル車高調(F:16㎏/㎜ R:18㎏/㎜)■パンスピードブレーキパッド ■VOLK RACING ZE40(F/R:18×10.0J 39) ■オリジナルワイドボディキット
パンスピードは『ストリートキング改』と名付けられたデモカーで56秒台を狙う。
手を入れる余地が残されていなさそうな“完成された”車両だが、FDの新車当時よりも高精度なパーツが手に入るいま、まだまだ進化は可能なのだ。
とりわけその傾向が強いのがエンジン制御系。この車両でもLINKに変更することで、ブーストも合わせて統合制御しているのがポイント。エンジン制御はより緻密となり、パワーの出方もリニアでスムーズ、より扱いやすくなっている。
劇的なパワーアップにつながるような変更ではないが、操作に対する反応も早くなっているため、タイムへの好影響も期待できる。なお、制御系が一新されてから、本格的なアタックは初めてとなる。
アタックは路面コンディションの影響でハンドリングはややアンダー傾向ながら、トルク感の変化はドライバーに期待を抱かせるものだったそうで、最終的に57秒台の結果を刻んだ。
473psを発生するエンジン仕様は基本的に変わっていないが、ブーストコントロールを含めた制御系とインタークーラーが変更されている。フィーリングは大きく変わっている
インタークーラーはHPI製のものに変更された。圧力損失がより少なく、それまでの0.15Paから0.05Paに向上。激変はしないが、高回転域のタレが少なくなるという
ECUをLINKに変更。ブースト制御もこれで行うように変更。細かく、素早い制御が可能となることで、ブーストの立ち上がりが早く、フィーリングもよりリニアなものに
足まわりは熟成されたザックスベースのオリジナルで変更点はなし。当日の路面コンディションの影響で1本めはややアンダー傾向だったので、2本目で車高などを調整した
参戦においてチューナーがチャレンジしてきたこと
「制御系をLINKに変更したんですが、そういうこのクルマが新車で登場した頃にはなかった高性能パーツを使えるようになったことで、現在のクルマと同じようなコントロールができるようになっています。インタークーラーもいまのパーツに。これまでより圧損が少ないものがあったので交換しました。細かい部分の積み重ねでレベルは高まっています」(パンスピード 佐藤哲浩さん)
ドライバーはこの車両をどう走らせた?
「路面が砂っぽいというのか、コンディションがよくなくて、そのせいなのかちょっとアンダー気味だった。もう少しフロントが入って欲しかったが、入っていきにくい感じ。でも、タイム見たら思ったよりも出てたんで、車高などでその対策ができればもっと行けそうな雰囲気だ。エンジンはパワーというかトルク感は以前よりも変わった感じがあったのも“行けそう”と思わせてくれる要因になっていたと思う」(谷川達也 選手)
■パンスピード 埼玉県蓮田市関山2-7-8 TEL048-764-2040 http://www.panspeed.jp/