シーカー FK8 シビック タイプR「空力の見直しで後輪を有効につかったブレーキングを実現し前半セクターのタイムを縮める」REVSPEED筑波スーパーバトル2022

2022年12月7日『34th REVSPEED筑波スーパーバトル』参戦車両紹介

 

SEEKER

FK8 CIVIC TYPE R

 

シーカー

FK8 シビック タイプR

 

空力の見直しで後輪を有効につかったブレーキングを実現し

前半セクターのタイムを縮める

 

タイム 1’00.727

クラス ストリート-レーシングラジアル-FF1

ドライバー SEEKER RYO

タイヤ POTENZA RE-12D (F 285/35R19  R245/40R19)

 

■車両重量 1369kg ■最高出力 411ps/6800rpm ■最大トルク 56.6kg−m/3640rpm ■ブースト  1.85kg/㎠ ■HKS 100mmワイドインタークーラー  ■HKSコールドエアインテーク ■モチュール 300V ■SEEKER S.E.S.マフラーキット ■SEEKER Optimum ECU ■SEEKER オリジナルATS L.S.D.(1.1way) ■SEEKER HYPER GEAR MAXIMUMオイル ■SEEKER S.A.S.ダンパーキット (F 18kg/mm R 18kg/mm) ■SEEKER ブレーキパッド(F TYPE-C/TA  R TYPE-C) ■SEEKER Hi-carbonブレーキローター ■SEEKER RED COAT ブレーキライン ■ディクセル328レーシングブレーキフルード ■VOLK RACING TE037 6061(F&R 19インチ) ■SEEKER  フロントウイングスポイラー/カーボンリアウイングTYPE2/フロントグリル ■SEEKER メーターフード&ステアリング

 

 

 

チューナーである寺岡亮氏みずからステアリングを握り、タイムアタックを行うシーカー。誰が乗っても速いクルマをつくりたい、というポリシーから続けている姿勢だ。今回アタックを行ったFK8では、リアウイングにガーニーフラップを追加。さらにサスペンションを積極的に伸ばす方向のセッティングを行ってきた。

 

これはブレーキング時に、リアタイヤもしっかりと使えるようにしたい考えから。余計な制御の介入を防ぐために、ブレーキングからターンインの過程で、リアタイヤを浮かせたくない狙いがある。いかに工夫をこらしても、4WDと比べればFFのトラクションは一段落ちる。その差をできるだけ小さくし、パワーを前に進むことに無駄なく使いたいというのが、根本にある考え方。実際、これでセクター1、2の区間タイムは0.2〜0.3秒縮まっている。路面コンディションさえよければ、ベストタイム更新もあったはずだ。

 

サスペンションは伸びを重視してバネレートを前後いずれも1kg/mmずつアップし、減衰力も変更。リアウイングにガーニーフラップをつけることで後輪もブレーキングに効く。伸びのよさからコーナリング中の浮き上がりも防げて、制御の介入を防止。重たくて姿勢変化が激しいノーマルボディの弱点をカバーするための工夫をほどこす

 

リアサスは伸びを重視し、バネレートを17kg/mmから18kg/mmへとアップし、減衰力も変更。ウイングのダウンフォースを強めることで、ブレーキングの姿勢も水平に近くする

 

 

フロントはハイカーボン材を採用したスリットローター。組み合わされるオリジナルパッドのマッチングはベスト。制動力の立ち上がりとリリース時のコントロール性のよさがあるため姿勢制御がラク

 

ノーマルエンジン、ノーマルタービン、ボディ軽量化なしという縛りの中で1分切りを狙っている。目標はもう目の前にあるのだが、惜しいチャレンジが続いている

 

ブリッドと共同開発したシーカーのオリジナルフルバケ。ZETA IVをベースとし、ファブリックは抗菌加工済みとなっている。シートバックプロテクターもあるので車検も安心

 

シーカーのオリジナルメーターフード、ステアリングを備える

 

 

 

参戦においてチューナー&ドライバーがチャレンジしてきたこと

 

 

 

接地性を上げてセクター1、2の区間タイムが確実にアップしました

新型FL5にもノウハウを活かして着手していきます

 

「軽量化なしのボディで挑んでいるため、ブレーキングやコーナー、加速時の姿勢変化が大きい。ブレーキングではリアが浮いてフロントに負担が片寄ってしまいますし、コーナリングでは内輪が浮いて3輪走行となり、制御が入ってしまうことがありました。

 

今回はサスペンションセッティングと空力によってその部分を改善したことで、とくに前半セクターは確実にタイムが縮まっています。路面状況がよくなかった今回の走行でも、1分0秒7というタイムが出ているのは、このセッティングがよい方向であることの証明でしょう。

 

このFK8に続き、新型タイプRのFL5も、来春には納車される予定。こちらはおそらく内燃機関最後のタイプRになると思われますので、しっかりとつくっていく予定です。現状で得ている情報では、サスペンションがFK8から大きく変わっていないということなので、まずがその部分のデータをとって、まとめていく予定でいます」(シーカー 寺岡 亮 代表)

 

 

 

■シーカー 東京都杉並区宮前1-19-7 TEL03-5336-7025  http://www.seeker.co.jp/

 






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